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極右政党の国家元首が誕生するかどうか注目されているオーストリアで、大統領選挙の決選投票が行われ、極右政党の候補が僅かの差でリードしていますが、大接戦のため、結果の判明は郵便投票の開票後になる見通しです。

オーストリアで、２２日、６年に１度の大統領選挙の決選投票が行われました。
内務省が発表した暫定の結果では、極右政党の「自由党」のホーファー氏が５１．９％、リベラル政党「緑の党」出身のファン・デア・ベレン氏が４８．１％と大接戦になってます。
地元のメディアは、およそ７０万の票が郵便で投じられたとみられると伝えており、結果は、この郵便投票を開票したあとに発表されることになりました。結果の判明は、現地時間の２３日夕方になる見通しです。
今回の選挙戦では、シリアなどから流入する難民や移民への対応が争点の一つとなり、ホーファー氏が受け入れを最小限に抑えるべきだとしたのに対し、ファン・デア・ベレン氏は人権を守る立場から寛容な姿勢を示すべきだとし、対照的な主張を展開しました。
オーストリアの大統領の政治権限は限られていますが、ホーファー氏が勝利すれば、ＥＵ＝ヨーロッパ連合の中で初めて極右政党の国家元首が誕生することになり、右派勢力が支持を伸ばす周辺国に影響を及ぼすことも予想されます。