地元警察署 ストーカー被害の相談として扱わず
東京・小金井市で芸能活動をしていた女子大学生が刃物で刺された事件で、事件の前に、女子大学生が「ツイッターなどに執ように書き込みをされている」と地元の警察署に相談していましたが、警察署はストーカー被害の相談として扱っていなかったことが警視庁への取材で分かりました。
警視庁によりますと、冨田真由さん(20)は、今月9日に地元の武蔵野警察署を訪れ、ことし1月以降に自身のブログやツイッターに岩埼友宏容疑者(27)が書き込んだとみられる内容を印刷して渡したということです。武蔵野警察署では、この際の相談が「ファンからツイッターなどに執ように書き込みをされているのでやめさせてほしい」という内容だったため、ストーカー被害の相談として扱っていなかったことが警視庁への取材で分かりました。相談内容などから加害者の危険度を判定するためのチェックシートも使わなかったということです。
武蔵野警察署では、冨田さんが出演する予定だったライブ会場がある小金井警察署に110番通報があった場合の対応を依頼していましたが、結果的に事件は防げませんでした。
ストーカー犯罪に詳しい常磐大学の諸澤英道元学長は「今回はストーカー規制法ではボーダーラインかもしれないが警察の動きがマニュアル化している。法律ありきではなく相談者の安全を考えて行動しないと被害は防げない」と指摘しています。
武蔵野警察署では、冨田さんが出演する予定だったライブ会場がある小金井警察署に110番通報があった場合の対応を依頼していましたが、結果的に事件は防げませんでした。
ストーカー犯罪に詳しい常磐大学の諸澤英道元学長は「今回はストーカー規制法ではボーダーラインかもしれないが警察の動きがマニュアル化している。法律ありきではなく相談者の安全を考えて行動しないと被害は防げない」と指摘しています。