北方領土 島のロシア名記入しないため訪問認めず
北方領土の元島民などが16日、ビザなしで訪れる予定だった歯舞群島の水晶島に入域できなかった理由について、ロシア外務省の関係者は、水晶島のロシア名を書類に記入するよう求めたのに対し訪問団が応じなかったからだと説明しました。
北方領土の元島民やその家族がビザなしで故郷の島を訪れる「自由訪問」で、ことしの訪問団が16日に訪れる予定だった歯舞群島の水晶島に入域できないまま、18日、北海道の根室港に帰港し、日本政府は、「天候が悪化したことから、安全確保のため入域を見送った」としています。
これについてロシア外務省の関係者は19日、NHKの取材に対し、ロシア国境警備局の係官が入域の手続きの際、水晶島のロシア名を書類に記入するよう求めたのに対し、訪問団が応じなかったため入域が認められなかったと説明しました。
ロシア側は、北方領土の島々にロシア名を付けていますが、日本側は、日本固有の領土であり認められないという立場を取っています。
北方領土へのビザなし訪問は日ロ両国が主権問題を棚上げして行われてきましたが、ロシア側が日本の立場を考慮しない形で入域の手続きを求めたことが事実だとすれば、今後、中止が相次ぐ事態も懸念されます。
これについてロシア外務省の関係者は19日、NHKの取材に対し、ロシア国境警備局の係官が入域の手続きの際、水晶島のロシア名を書類に記入するよう求めたのに対し、訪問団が応じなかったため入域が認められなかったと説明しました。
ロシア側は、北方領土の島々にロシア名を付けていますが、日本側は、日本固有の領土であり認められないという立場を取っています。
北方領土へのビザなし訪問は日ロ両国が主権問題を棚上げして行われてきましたが、ロシア側が日本の立場を考慮しない形で入域の手続きを求めたことが事実だとすれば、今後、中止が相次ぐ事態も懸念されます。