中国軍機が米軍機に「危険接近」 米国防総省
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アメリカ国防総省は、南シナ海で監視活動中のアメリカ軍の偵察機に中国軍機2機が接近し、危険な状況があったとして当時の行動を調査していることを明らかにしました。
アメリカ国防総省は18日、前日の17日に南シナ海の国際空域で、警戒監視活動中の海軍の偵察機に中国軍機2機が接近し、危険な状況にあったと明らかにしました。国防総省は軍どうし、さらに外交ルートを通じて当時の行動などについて調べを進めるとしています。
今回の事案について詳しい内容は分かっていませんが、AP通信などは、アメリカ海軍のEP3電子偵察機に対し中国軍の殲11戦闘機2機がおよそ15メートルの距離まで近づいたと伝えています。南シナ海ではおととし、アメリカ海軍の哨戒機に中国軍の戦闘機が異常に接近したほか、2001年にはアメリカ軍のEP3に中国軍機が接触する事案も起きています。こうした状況を受けてアメリカと中国は去年、軍用機の偶発的な衝突を避けるための行動規範に合意しており、国防総省はこの1年、中国側の危険な行動が減ったとして改善に期待を示していました。
今回の事案について詳しい内容は分かっていませんが、AP通信などは、アメリカ海軍のEP3電子偵察機に対し中国軍の殲11戦闘機2機がおよそ15メートルの距離まで近づいたと伝えています。南シナ海ではおととし、アメリカ海軍の哨戒機に中国軍の戦闘機が異常に接近したほか、2001年にはアメリカ軍のEP3に中国軍機が接触する事案も起きています。こうした状況を受けてアメリカと中国は去年、軍用機の偶発的な衝突を避けるための行動規範に合意しており、国防総省はこの1年、中国側の危険な行動が減ったとして改善に期待を示していました。
中国外務省報道官「米の言い分は事実ではない」
これについて、中国外務省の洪磊報道官は19日の記者会見で、「アメリカの言い分は事実ではない」と反論しました。洪報道官は、アメリカ軍の偵察機が海南島付近で偵察活動中だったとしたうえで、「中国軍の戦闘機2機は法と規則に従って追跡、監視を行ったが、安全な距離を保ち続け、危険な動きはとらなかった」と主張しました。そして、「アメリカ軍の艦船や航空機が頻繁に中国の沿海部に接近して偵察を行うことが、中国の海と空の安全に重大な脅威となっている」として、「同様の事案の再発防止のため、こうした偵察活動を直ちにやめるようアメリカ側に求める」と述べました。