独財務相 日本呼びかけの財政出動 不要の認識示す
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G7=主要7か国の財務相・中央銀行総裁会議を前にドイツのショイブレ財務相がNHKの単独インタビューに応じ、日本が各国に呼びかけている財政出動について「ドイツ経済はここ数十年で最もよい状態にある」と述べ、ドイツでは不要だという認識を示しました。
ドイツのショイブレ財務相は20日から仙台市で開かれるG7=主要7か国の財務相・中央銀行総裁会議を前に、18日、ベルリンでNHKの単独インタビューに応じました。
この中でショイブレ財務相は、世界経済の現状について「一部で言われているほど状況は悪くない。中国が経済構造を転換する際に問題が出てくるのは予想されていたことだ」と述べました。
そのうえで、世界経済の安定に向けて日本が各国に財政出動を呼びかけていることについて、「ドイツ経済はここ数十年で最もよい状態にあり、ほかのヨーロッパの国々よりもよい。われわれはほかの国に指示を与えるつもりはないし、その逆も望んでいない」と述べ、ドイツでは財政出動は必要ないという認識を示しました。
ドイツは去年、46年ぶりに国債を発行せずに予算を編成するなど、財政の健全化をとりわけ重視していて、メルケル首相も今月、安倍総理大臣との会談で、さらなる財政出動には慎重な姿勢を示していました。
議長国の日本は、G7各国で世界経済の先行きに対する懸念を共有したうえで、財政出動も含めて政策協調を打ち出し、来週の伊勢志摩サミットにつなげたい考えですが、ヨーロッパ経済をけん引するドイツは財政出動に応じない姿勢を貫くとみられ、難しい調整を迫られそうです。
この中でショイブレ財務相は、世界経済の現状について「一部で言われているほど状況は悪くない。中国が経済構造を転換する際に問題が出てくるのは予想されていたことだ」と述べました。
そのうえで、世界経済の安定に向けて日本が各国に財政出動を呼びかけていることについて、「ドイツ経済はここ数十年で最もよい状態にあり、ほかのヨーロッパの国々よりもよい。われわれはほかの国に指示を与えるつもりはないし、その逆も望んでいない」と述べ、ドイツでは財政出動は必要ないという認識を示しました。
ドイツは去年、46年ぶりに国債を発行せずに予算を編成するなど、財政の健全化をとりわけ重視していて、メルケル首相も今月、安倍総理大臣との会談で、さらなる財政出動には慎重な姿勢を示していました。
議長国の日本は、G7各国で世界経済の先行きに対する懸念を共有したうえで、財政出動も含めて政策協調を打ち出し、来週の伊勢志摩サミットにつなげたい考えですが、ヨーロッパ経済をけん引するドイツは財政出動に応じない姿勢を貫くとみられ、難しい調整を迫られそうです。
財政再建に注力 「借金ゼロ」の予算編成
ドイツは、単一通貨ユーロの安定を保つためには財政の健全化が欠かせないとして、財政再建への取り組みに力を注いできました。2009年には憲法に当たる「基本法」を改正し、連邦政府と州政府に対して将来的に歳入と歳出を均衡させるよう義務づけました。
ギリシャやイタリアなどが次々に債務危機に陥ったヨーロッパの信用不安を機に、緊縮路線をさらに強め、去年には旧西ドイツ時代を含めて46年ぶりに新規の国債を発行しない「借金ゼロ」の予算を編成しました。
ドイツは第1次世界大戦後、ハイパーインフレを経験したことなどから財政赤字に対する警戒感が強く、国民の間には財政出動による景気対策は成長率を一時的に引き上げるだけで、将来的には増税という形で負担が返ってくるという考え方が根強くあります。
また、2000年代前半に痛みの伴う構造改革を断行し、経済の立て直しに成功したとして、ドイツ政府は長期的な経済成長の実現には構造改革を優先すべきだと強く主張しています。
ギリシャやイタリアなどが次々に債務危機に陥ったヨーロッパの信用不安を機に、緊縮路線をさらに強め、去年には旧西ドイツ時代を含めて46年ぶりに新規の国債を発行しない「借金ゼロ」の予算を編成しました。
ドイツは第1次世界大戦後、ハイパーインフレを経験したことなどから財政赤字に対する警戒感が強く、国民の間には財政出動による景気対策は成長率を一時的に引き上げるだけで、将来的には増税という形で負担が返ってくるという考え方が根強くあります。
また、2000年代前半に痛みの伴う構造改革を断行し、経済の立て直しに成功したとして、ドイツ政府は長期的な経済成長の実現には構造改革を優先すべきだと強く主張しています。