インドが越・比に艦船派遣へ 南シナ海に関与示すか

中国の海洋進出を念頭にアメリカや日本との安全保障分野の連携を進めているインドは、来月行われるアメリカ海軍と海上自衛隊との共同演習に合わせてベトナムやフィリピンにも艦船を派遣すると発表し、南シナ海の問題にも関与していく姿勢を示したものとみられます。
インド海軍とアメリカ海軍、それに海上自衛隊は、来月、日本の近海で共同演習を行う予定です。
インド国防省は18日、演習に参加する海軍のフリゲート艦など4隻の艦船がインドを出港し、その途中で南シナ海の領有権を巡って中国と対立するベトナムのカムラン湾やフィリピンのルソン島の港に寄港すると発表しました。
これらの港では海軍どうしの交流を行うほか、親善訓練も予定されているということです。
インドのモディ政権は、南シナ海やインド洋での中国の海洋進出の動きに懸念を強めていて、アメリカや日本との安全保障分野での連携を進めています。
発表にあたりインド国防省は、南シナ海などがインドにとって戦略的に非常に重要な地域だと強調していて、航行の自由を確保するために南シナ海の問題にも関与していく姿勢を示したものとみられます。