韓国の輸出、11カ月ぶりに増加の兆し

韓国の輸出、11カ月ぶりに増加の兆し

2016年05月23日13時14分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  昨年初めから振るわなかった輸出が少しずつ回復の兆しを見せている。関税庁が22日に明らかにしたところによると、今月1~20日の輸出額は248億4700万ドルで前年同期より2.1%増えた。1~20日基準で輸出額が前年同期比で増えたのは昨年6月に1.2%を記録してから11カ月ぶり。関税庁は自動車とテレビの部分品(原形そのまま製品に付着されるもの)輸出が増えた影響が大きかったと分析した。韓国企業の海外現地生産が増え韓国で作った部分品が米国やベトナムなどにある韓国企業の生産基地に多く輸出されたという意味だ。

  今月20日までのテレビなど送受信機器の部分品輸出額は前年同期比44.9%増えた。自動車部分品輸出も15%増加した。

  先月の場合も輸出減少率は2桁を記録したが1日平均輸出額は18億2000万ドルでこの5カ月で最高値を記録した。輸出量が増え一部肯定的なシグナルが見えたりもした。

  このため昨年1月から今年4月まで16カ月連続で後退した輸出が反騰するのではないかとの見通しが出ている。光云(クァンウン)大学国際通商学部のシム・サンリョル教授は「最大輸出市場である中国の経済が年初より安定している上に国際原油価格が上昇傾向を見せ輸出も反騰の兆しを見せている下半期以降に輸出は昨年より良い姿を見せられるだろう」と話した。特に原油価格上昇は輸出に肯定的に作用する可能性が大きい。年初20ドル台にとどまったドバイ産原油価格は20日現在45.65ドルまで上がった。原油安は輸出単価を引き下げ輸出総額を低くする要因になった。

  ただし本格的な回復傾向に進入したのではないとの分析も出ている。現代経済研究院のイ・ジュンヒョプ研究委員は「世界の景気不振で貿易量は大きく増えにくく、輸出が本格的な回復傾向を示すのは容易でないだろう。5月全体の輸出が前年より増えるかも断言しにくい」と話した。実際昨年6月の場合、1~20日の輸出は前年同期比1.2%増えたが、月全体の輸出額は2.7%減った。
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