イラクで爆弾テロ相次ぐ 少なくとも70人死亡

イラクで爆弾テロ相次ぐ 少なくとも70人死亡
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イラクの首都バグダッドで17日、市場など4か所で爆弾テロが相次ぎ、少なくとも70人が死亡しました。このうち1か所について過激派組織IS=イスラミックステートが犯行を主張する声明を出しました。
バグダッド北部のシャアブ地区の市場で17日、仕掛けられた爆弾が爆発し、さらにその後、現場に大勢の人が集まったところを狙って何者かが身につけた爆発物で自爆しました。これに続いて、南部のラシード地区の市場でも車に仕掛けられたとみられる爆弾が爆発するなどバグダッドではこの日、数時間のうちにいずれもシーア派の住民が多い地区で4件の爆弾テロが相次ぎ、少なくとも70人が死亡、140人がけがをしました。
このうちシャアブ地区の市場でのテロについて、過激派組織ISが犯行を主張する声明を出しました。イラクでは政府軍やアメリカなどの有志連合がISへの攻勢を強め、アメリカ国防総省はイラクでのISの支配地域は最も拡大した時期と比べて45%縮小したとしています。しかし、ISは先月30日と今月11日にもバグダッドで爆弾テロを起こしており、戦闘で劣勢に立たされたISが都市部へのテロ攻撃に方針を転換しているという見方がでています。