【ソウル聯合ニュース】韓国の青瓦台(大統領府)は22日、朴槿恵(パク・クネ)大統領のアフリカ3カ国とフランス訪問に過去2番目に大きい規模の経済使節団が同行すると発表した。
朴大統領は25日から12日間の日程でエチオピアとウガンダ、ケニアを歴訪した後、フランスを国賓訪問する。
経済使節団は計166社の169人で、過去最大規模だった今月のイラン訪問(236社の236人)に次ぐ規模となる。今回は公共機関を除く民間企業124社のうち、中小・中堅企業が102社と全体の82%を占める。アフリカ訪問には111社、フランス訪問には101社が参加する。
青瓦台の安鍾範(アン・ジョンボム)政策調整首席秘書官は記者会見で、アフリカ歴訪の経済使節団の規模について、「アフリカの経済規模を踏まえると異例」と述べた。エチオピアとウガンダ、ケニアは21世紀に入り、いずれも5%以上の高い経済成長率を維持しているのに加え、中長期経済発展計画を推進しており、今後の経済協力が期待されている。また、道路や港湾、通信、電力設備などのインフラ構築政策を進めており、中東と東南アジアに続く新市場として浮上する可能性がある。
安秘書官はアフリカ訪問について、「3カ国を含め、アフリカ進出の足掛かりをつくりたい」として、「10億の人口や高い経済成長率を基に、近い将来に新しいブルーオーシャン(未開拓の市場)に浮上すると思う」と説明した。
今回は車両を編成し、地域別に保健サービスや飲食などを提供する現地事情に合わせた開発協力事業「コリア・エイド(Korea Aid)」を初めて紹介する予定だ。アフリカとの貿易・投資の拡大基盤をつくり、友好的な経済協力関係の構築などの成果を挙げると予想される。
基礎科学や知識集約産業で高い競争力を誇るフランスでは新産業での協力拡大や文化協力強化などに注力する方針だ。安秘書官は「フランスはGDP(国内総生産)規模で世界6位、欧州3位の経済大国だが、韓国とは相対的に貿易投資の規模が小さい」と説明。「新しい協力分野の発掘を通じ、経済協力を拡大する」と述べた。