大手損保グループ3社 いずれも過去最高益に

損害保険の大手3グループのことし3月期の決算は、主力の自動車保険の収支が改善したほか、去年秋の火災保険料の値上げを前にした駆け込み需要があったことなどから、いずれも最終的な利益が過去最高となりました。
損害保険大手3グループが発表した、ことし3月期の決算によりますと、最終的な利益は、東京海上ホールディングスが前の年度より2.9%多い2545億円、三井住友海上とあいおいニッセイ同和を傘下に持つMS&ADホールディングスは33.2%多い1815億円、損保ジャパン日本興亜ホールディングスは3倍近くの1595億円と、いずれも過去最高になりました。
これは、交通事故が減って主力の自動車保険の収支が改善したことに加えて、去年10月の火災保険料の値上げを前にした駆け込み需要があったためです。一方で、来年3月期の決算は、東京海上とMS&ADは、去年買収を決めた海外の子会社の収益が加わるため、増益を見込む一方、損保ジャパンはシステム投資などの費用が増えて減益となる見通しです。