本日、2016年5月24日のGoogleのトップロゴは世界で最初のプロテニス選手、スザンヌ・ランランの生誕117年を記念したオリジナルロゴになっています。
テニスといえば先日開幕した全仏オープンで錦織圭選手が注目されていますが、彼女は実はこの全仏オープンとも深いつながりがあるんです。
スザンヌ ランラン
スザンヌ・ランランはフランス出身の女子テニス選手で、第一次世界大戦後1920年代前半の女子テニス界に君臨した名選手だそうです。
彼女はフランスが生んだ最大のスポーツ選手で、フランスでは「テニスの女神」とされているとのことです。
幼少期は病弱な子供だったそうで、1910年に父親の勧めで健康のためにテニスを始めたランラン、それからわずか5年足らず、彼女が15歳の時の1914年の全仏選手権混合ダブルスに出場し、なんと初優勝を果たします。
その後も数々の輝かしい成績を残し、1925年にはすでにこんなフィルムにも出演しています。
ランランは全仏オープンがフランス国内の大会だった頃に4連覇を果たし、その後国際大会に変わったあとも2度の優勝を果たしています。
またウィンブルドン選手権で5連覇を果たすなど、当時の女子テニス界にまさに君臨していたといいます。
その後、1926年7月、スザンヌ ランランの貢献もあって世界で初めて興行として「プロテニス」が創設され、彼女は世界で最初のプロテニス選手となります。
彼女の功績が認められて現在も全仏オープンの会場であるスタッド・ローラン・ギャロスにはランランの名前を冠した「スザンヌ・ランラン・コート」が置かれています。
スザンヌ・ランラン・コート
また、女子シングルスの優勝者に贈られる優勝カップは「スザンヌ・ランラン・カップ」と呼ばれており、コートのそばには彼女の姿を模した銅像が展示されています。
この像の下には通路があり、ここを選手が出入りすることがあるそうで、ローランギャロスに訪れたファンの出待ちスポットとしても有名になっているそうです。
今年の全仏オープンは5月22日〜6月5日です。
二週間にわたって繰り広げられる熱戦が注目されます。
今年は錦織圭も注目ですが、女子シングルスで優勝して「スザンヌ・ランラン・カップ」を手にするのは誰になるのかも注目して観戦してみてはどうでしょうか。