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利便性向上へ要望 新幹線駅整備で福井、敦賀市長

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 北陸新幹線の二〇二〇年度金沢−福井間先行開業などを目指す与党検討委員会が二十五日、東京都内であった。

 福井駅整備について、福井市の東村新一市長は駅東側に張り出し部分を設け、他の駅と同等の広さを確保することなどを要望した。敦賀市の渕上隆信市長も敦賀駅での乗り換え利便性に関して意見を述べた。

 福井駅は、在来線と新幹線が隣接している。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は在来線の中二階通路を新幹線方向へ延ばすことで乗り換え利便性を確保する方針。

 東村市長は、東側に隣接するえちぜん鉄道と重ならない部分に最大幅十七メートル、最長八十メートルの張り出し部分(三階構造)を設け、待合室や駅務室などを入れるよう要望。混雑を避けるため、ホームと改札を上下に結ぶ通路は現行計画から一カ所増やして三カ所とすることも求めた。

 一方、敦賀駅は在来線ホームとの移動距離が二百メートルあり、二十メートルほどの高低差も生じる。検討委では新幹線ホーム下に在来線特急ホームを新設し、在来線からの連絡通路に「動く歩道」を設置できないかを検討している。

 渕上市長は、検討内容の実現を求めつつ「維持管理も含め地元負担が生じない方法での整備」を要望。動く歩道が技術的に整備困難な場合は、通路にカフェなどの店舗を置く代替案を示し「にぎわいのある駅西口へ人を誘導したい」と語った。

 会合は冒頭を除いて非公開で、終了後に両市長らが説明した。次回会合は五月で、機構が両市の提案に対する検討結果を示す予定。

(山本洋児)

 

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