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日本の石炭依存、G7でワースト

 英国の民間シンクタンク「E3G」が主要7カ国(G7)のエネルギー政策での石炭依存度を分析し、日本が最悪との結果をまとめた。地球温暖化対策の新たな国際枠組み「パリ協定」などを踏まえ、他のG7各国が多量の二酸化炭素(CO2)を出す石炭火力発電からの脱却を志向する中、日本だけは新設計画が相次いでおり、E3Gは「日本の姿勢はG7で孤立している」と懸念している。

     主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)が26、27日に行われるのに合わせて公表した。石炭火力発電所の新設計画や既存施設の閉鎖、途上国など国外の石炭火力発電への投融資などを分析し、脱石炭の進み具合を順位付けした。昨年10月にも同様の調査を公表しており、日本は連続で最下位となった。

     1位の米国は石炭よりCO2排出の少ないシェールガスなどへの転換が進んでいることが評価された。前回3位の英国は、昨年11月に「2025年までに全て閉鎖する」との方針を打ち出し、今回は2位。カナダも「30年までに段階的に廃止する」と表明するなど、日本以外では脱石炭の取り組みが進む。E3Gの担当者は「日本はサミットの議長国として温暖化対策を進めるメッセージを出すべきだが、脱石炭への取り組みがこのままでは批判されかねない」と指摘した。【渡辺諒】

    ◇G7各国の脱石炭ランキング◇

    (英国のシンクタンクE3Gによる)

    (1)米国

    (2)英国、フランス

    (4)カナダ

    (5)イタリア

    (6)ドイツ

    (7)日本

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