京都府、出生率1・26 5年連続ワースト2位
女性1人が生涯に産む子どもの推定人数を示す合計特殊出生率が2015年は1・46となり、前年から0・04ポイント上昇したことが23日、厚生労働省の人口動態統計(概数)で分かった。上昇は2年ぶりで、1994年(1・50)以来の水準。出生数は100万5656人(前年比2117人増)で、10年以来5年ぶりに前年を上回った。
死亡数は129万428人で戦後最多。死亡数から出生数を引いた人口の自然減も28万4772人で過去最大となった。
厚労省は出生数と出生率について「景気の回復傾向を背景に、30代と人口が多い40代前半の『団塊ジュニア世代』の出産が増えた」と分析。
京都府の合計特殊出生率は1・26で、都道府県別では5年連続ワースト2位だった。府は「前年に比べて0・02上がったとはいえ、非常に厳しい状況だ」と受け止める。
2015年の府内出生数は1万9644人にとどまり、目標とする18年2万2千人の達成は厳しい。府は出生率向上に向けて結婚や出産、子育てを切れ目なく支援するとし、昨年10月には婚活支援の拠点も開設。3人以上の子がいる世帯を対象に税負担の軽減策も打ち出してきた。府少子化対策課は「今後国が発表する詳細なデータを分析し、結果を施策に反映したい」としている。
滋賀県の合計特殊出生率は1・57で、前年の1・53から0・04ポイント上昇した。12年から3年続けて横ばいとなっていたが、4年ぶりに上がった。
【 2016年05月23日 21時50分 】