ファウルボールは野球観戦の華ではないかと思う。ときどき飛んでくる、石のようにかたい球が、客席をピリッと引き締める。
あれがないと、子供やあまり観戦経験のない人などは「テレビで見るほうがわかりやすい、解説もいるし」と思うのではないか。
めったに取れるわけではないが、子供は、近くに飛んでくると色めき立つ。
しかし、ファウルボールは当たれば、えらいことになる。悲惨なケースもあった。
NHKから
6年前、札幌ドームでプロ野球・日本ハムの試合を観戦中にファウルボールが当たって失明した女性が訴えた裁判で、札幌高等裁判所は、球団やドームなど3者に賠償を命じた1審の判決を変更して、球団に限って責任を認め、3300万円余りの賠償を命じました。
札幌市の30代の女性は、平成22年8月、札幌ドームでプロ野球の試合を観戦中、ファウルボールが当たって右目を失明する大けがをしたという。
恐らく、この人は、頻繁に球場にきていたわけではないだろう。ファウルボールが飛べば、多くの人は打球の行方に注目するが、同行者とのおしゃべりに夢中になっていたか、よそ見をしていたのだろう。
硬球が目に直撃すれば、失明することは大いにありうる。過去には死球で死んだり、捕手の送球が後頭部に当たって死んだ選手もいる。
球団、球場はファウルボールには注するように言っている。スタンドにファウルが飛ぶと、笛が鳴って注意を喚起している。
球団、球場がファウルボール対策を怠っているとは言えない。
しかし最近は、球場内の視界をよくするために、ネットは低くなり、ファウルボールの危険性は増している。
フィールドシートなど、打者の鋭いライナー性の打球が直接飛び込んでくる。こうした席にはヘルメットとグラブが備え付けてあるが、被っている人はほとんど見ない。
昔の球場のバックネットは、今のような薄いワイヤ製のネットではなく、公園などにあるような「金網」だった。見づらかったし、球場がどことなく暗く見えた。
両翼のネットも金網だったから、下のほうの席は本当に見づらかった。
それに比べればずいぶん見やすくなったとは思う。しかし、今はお客の数も増えているからファウルでけがをする可能性は高まっている。
MLBの球場では、ネットははるかに低い。バックネットも小さく狭い。フェンスだけでネットがない部分もある。
だから、負傷者は結構出ている。中には、ボールではなくバットが飛び込んでけがをする人もいる。
しかし、例によって自己責任であり、文句を言う客は少ないようだ。

加藤英司が南海ホークスに来たのは1987年のことだが、私はこの年、大阪球場の三塁側、ポール近くで観戦していて、衰えた加藤の振り遅れのファウルボールが連続して1,2mくらいの至近距離に落ちて、怖い思いをしたことがある。
キャッチすればというかもしれないが、ラインドライブがかかった硬球は加速がかかって非常に怖かった。
決定的な解決策はないだろう。
とにかく気を付けるしかない。観客は野球のボールが固いことを認識し、観客席に遠慮なく飛び込んでくるから、試合に注目することしかないだろう。
怖いのは、昨今の企業のこととて、こうした訴訟を恐れてNPB球団や球場側が、ネットやフェンスを高くしたりしないかということだ。
昔のように球場を「虫篭化」するようになったら、それは残念だ。
失明した女性はお気の毒としか言いようがないが、ファウルボールは「自己責任」で防ぐという原則を再確認しておきたい。
1976年池谷公二郎、全登板成績【3年目の20勝&最多勝獲得】
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めったに取れるわけではないが、子供は、近くに飛んでくると色めき立つ。
しかし、ファウルボールは当たれば、えらいことになる。悲惨なケースもあった。
NHKから
6年前、札幌ドームでプロ野球・日本ハムの試合を観戦中にファウルボールが当たって失明した女性が訴えた裁判で、札幌高等裁判所は、球団やドームなど3者に賠償を命じた1審の判決を変更して、球団に限って責任を認め、3300万円余りの賠償を命じました。
札幌市の30代の女性は、平成22年8月、札幌ドームでプロ野球の試合を観戦中、ファウルボールが当たって右目を失明する大けがをしたという。
恐らく、この人は、頻繁に球場にきていたわけではないだろう。ファウルボールが飛べば、多くの人は打球の行方に注目するが、同行者とのおしゃべりに夢中になっていたか、よそ見をしていたのだろう。
硬球が目に直撃すれば、失明することは大いにありうる。過去には死球で死んだり、捕手の送球が後頭部に当たって死んだ選手もいる。
球団、球場はファウルボールには注するように言っている。スタンドにファウルが飛ぶと、笛が鳴って注意を喚起している。
球団、球場がファウルボール対策を怠っているとは言えない。
しかし最近は、球場内の視界をよくするために、ネットは低くなり、ファウルボールの危険性は増している。
フィールドシートなど、打者の鋭いライナー性の打球が直接飛び込んでくる。こうした席にはヘルメットとグラブが備え付けてあるが、被っている人はほとんど見ない。
昔の球場のバックネットは、今のような薄いワイヤ製のネットではなく、公園などにあるような「金網」だった。見づらかったし、球場がどことなく暗く見えた。
両翼のネットも金網だったから、下のほうの席は本当に見づらかった。
それに比べればずいぶん見やすくなったとは思う。しかし、今はお客の数も増えているからファウルでけがをする可能性は高まっている。
MLBの球場では、ネットははるかに低い。バックネットも小さく狭い。フェンスだけでネットがない部分もある。
だから、負傷者は結構出ている。中には、ボールではなくバットが飛び込んでけがをする人もいる。
しかし、例によって自己責任であり、文句を言う客は少ないようだ。
加藤英司が南海ホークスに来たのは1987年のことだが、私はこの年、大阪球場の三塁側、ポール近くで観戦していて、衰えた加藤の振り遅れのファウルボールが連続して1,2mくらいの至近距離に落ちて、怖い思いをしたことがある。
キャッチすればというかもしれないが、ラインドライブがかかった硬球は加速がかかって非常に怖かった。
決定的な解決策はないだろう。
とにかく気を付けるしかない。観客は野球のボールが固いことを認識し、観客席に遠慮なく飛び込んでくるから、試合に注目することしかないだろう。
怖いのは、昨今の企業のこととて、こうした訴訟を恐れてNPB球団や球場側が、ネットやフェンスを高くしたりしないかということだ。
昔のように球場を「虫篭化」するようになったら、それは残念だ。
失明した女性はお気の毒としか言いようがないが、ファウルボールは「自己責任」で防ぐという原則を再確認しておきたい。
1976年池谷公二郎、全登板成績【3年目の20勝&最多勝獲得】
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