2016年5月23日(月) 19:10
生産停止で障害者就労支援施設も苦境

生産停止で障害者就労支援施設も苦境

先月20日に発覚した三菱自動車の燃費不正の影響は、下請け企業にとどまらず広がっています。
自立を目指す障害者が下請け企業から請け負った作業に当たる就労支援施設も、苦境に立たされています。

倉敷市にある、障害者の就労支援施設です。
3次下請けの企業からの注文を受け、プラスチック部品に振動を防ぐスポンジシートを貼り付けています。
他にも、部品にシールを貼るなど、軽自動車の部品を1日300個以上手がけていました。
しかし、燃費不正が発表された先月20日以降、軽自動車に使われる部品の注文は完全に止まり、仕事のない状態が続いています。
軽自動車部品の受注再開の目処が立たないことから、この施設では、職員が営業に回り、別の会社から、産業機械の部品加工を請け負いました。
障害があるため、請け負える仕事は限られるといいます。
これまでの自動車部品の加工では1個当たり約10円の利益が出ていましたが、新たな仕事は、その20分の1程度1個当たり約50銭の利益しかありません。
障害者の働く場にも、燃費データの不正は大きな影を落としています。

ライブカメラ

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