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山下泰平の趣味の方法

これは趣味について考えるブログです

偽善的な寄付の消滅について

趣味と社会

日本の風物詩の一つに有名人っぽい人が金を寄付をして寄付しましたと宣言すると、「おいコラ偽善野郎お前絶対に許さんぞ」みたいな人がやってきて、元気良くインターネットで飛び跳ねるというものがあります。

そもそも偽善的な寄付というのはなにかというと、体面を守ったり褒められたりスカッとしたいがために、払いたくもない金を払うこといいます。しかしながら寄付をして寄付しましたって発表すると「ハ〜イ偽善者のおでまし〜お前これから痛め付けてやるかな楽しみにしてろッ!!」みたいなウザい人がやってくるから、全くスカッとしない。もちろん褒められたりもしてないし、体面も丸潰れであるとすら言えよう。

偽善の偽を成立させるためには、褒められたりするなどのメリットが発生しなくてはならないのだが、「ハイ偽善の売名〜お前だけは間違いなく怪我さすからな」みたいな人がやってきてメリットを完璧にブッ潰すため、寄付すると金が減り損するだけでメリット皆無という状況が発生する。つまり偽善の『偽』は消滅し『善』だけが残り、単なる寄付になります。

というわけで日本から偽善的な寄付は消滅しましたみなさまありがとうございます。

饗宴 (岩波文庫)

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