蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【首都スポ】東京六大学野球 立大が33季ぶりVに王手 佐藤竜の3点弾で明大下す2016年5月23日 紙面から ◇第7週第2日(22日・神宮)
立大が5−2で明大に逆転勝ちして、1999年秋以来33季ぶり13度目の優勝に王手をかけた。6回に佐藤竜彦外野手(4年・国学院久我山)が決勝3ラン。2試合連続で先発した田村伊知郎投手(4年・報徳学園)が6イニングを1失点に抑え、今季4勝目で雪辱した。3季ぶりの優勝へ王手をかけていた明大は足踏み。23日の3回戦で勝った方が優勝となる。東大は4−10で敗れ、今季初の勝ち点獲得は23日に再挑戦となった。 33季ぶり優勝へ、一塁側スタンドの熱い思いも乗せた打球は左翼スタンドに落ちた。立大の佐藤竜が6回1死二、三塁で勝ち越し3ラン。明大の速球右腕・星の149キロ内角高めの直球を思い切りたたいた。「絞っても打てないので、いつも真っすぐに合わせている。上からたたこうとだけ考えました」。ヤクルトなどでプレーした父・真一さん(現オリックス球団職員)のホームグラウンドだった神宮で今季3本目の本塁打だ。 2年秋に右手首を痛めて回り道をした。「左手だけでティー打撃をしたりしていたのが、バット操作にも生きていると思う」。代打でも活躍した父親譲りの勝負強さに、けがを乗り越えたたくましさが合わさって今季からレギュラー。3番バッターとしてヒットがなかったのは1試合だけで、打点もリーグトップの16打点。打つべき人が打って、ベンチのムードも最高潮となった。 明大に王手をかけられて、どうしても勝とうと思うとガチガチになる。沢田主将が試合前に「自分たちができることをやろう」と話したことで、ナインの心は落ち着いていた。1回戦で6イニングを投げた田村は「崖っぷちで後がないが、全力で腕を振ろうとだけ考えた」と言い、明大ペースにされながらも2点目を許さずに踏ん張った。4回まで走者さえ出せなかった打線が5回に足を絡めて追いつき、6回に星を打ち砕いた。 勝ち点を挙げた方が優勝の直接対決は、土俵中央まで押し戻した。溝口智成監督(48)は「明日はいよいよ決勝戦。精いっぱい選手がやれるように声をかけたい」と力を込めた。殊勲弾の佐藤竜は「明日勝たないと意味がない」と表情を引き締め、3連投も辞さない田村は「チームとして勢いがある。部員191人が一丸になって強くなっている」と強調した。全員の力でここまで来た。16年も閉ざされている重い扉も全員で開ける。 (小原栄二) ◆明大エース柳「気持ちが強い方が勝つ」
ここまで勝ち点4の明大は、東大戦も含め全てのカードを○●○で取ってきた。善波達也監督(53)は逆転負けにも「3戦目までちゃんと行ってしまいました。今季のデータですと勝ちですけど」とおどけた。 今季3本塁打している佐野恵が左肩を痛めてベンチを外れるアクシデントもあった。序盤にスクイズ失敗などもあって主導権を握り切れず、星が痛打された。それでも落ち着いていられるのは、主将で絶対エースの柳がいるからだ。 柳は3回戦で球威が多少落ちても、試合を壊したことがない。だから勝って来た。命運を託される柳は「疲れうんぬんは相手ピッチャーもある。やるしかない。最後は気持ちが強い方が勝つ。相手より練習してきた自負はある」と胸を張った。 ◆東大・宮台が中1日登板で27季ぶり勝ち点へ再挑戦!!東大は、法大3回戦に146キロ左腕エース宮台康平投手(3年・湘南)を中1日で投入して勝ち点を取りに行く。連勝を逃して5位はなくなったが、27季ぶりの勝ち点は諦めない。浜田一志監督(51)は「明日、投げてもらうつもりです。もちろん、僕はむちゃぶりはしません」と状態を見ながらの起用を示唆した。 宮台は今季5カード全てで1回戦に先発し、4完投。途中でマウンドを降りたのは6イニング5失点した慶大戦だけだが、同一カードで2試合目となると不安がある。雨天中止も挟んで中2日だった明大との3回戦は3イニング3失点降板と精彩を欠いた。それでも、今季最後の試合を投げる意欲は十分ある。完投勝ちした前日の試合後には3回戦をにらんで「けがにつながらなければ投げると思います」と言った。 明大戦、立大戦、この法大戦と、勝ち点がかかった試合は今季いずれも大敗。山本克主将は「ロー(スコア)ゲームにできていない。相手にプレッシャーがかからない。ピッチャーを中心にしっかり守っていかないといけない」と言った。朝の本人のコンディション次第だが、宮台がマウンドに立って球場のムードを変え、勝ち点をもぎ取る。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
|