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【スポーツ】

[競泳]女子200メートル平泳ぎの金藤 世界初の2分18秒台も夢じゃない

2016年5月23日 紙面から

女子200メートル平泳ぎで優勝し、表彰式で笑顔の金藤理絵。左は2位の渡部香生子(隈崎稔樹撮影)

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◇ジャパンOP<最終日>

 競泳のジャパン・オープン最終日は22日、東京辰巳国際水泳場で行われ、女子200メートル平泳ぎはリオデジャネイロ五輪代表の金藤理絵(27)=Jaked=が2分20秒93で優勝。日本記録保持者の威厳を示した。男子200メートル個人メドレーは同五輪代表の萩野公介(21)=東洋大=が1分56秒13で制し、同種目で五輪代表を逃した瀬戸大也(21)=JSS毛呂山=は2秒22遅れの2位だった。

 金藤は大会直前まで1日最長1万4000メートルを泳ぎ込み、「心も体もボロボロ」の状態で泳いだが、言い訳することなく前半から攻めた。加藤健志コーチから出された「できれば2分21秒台、あわよくば20秒9」という指示をきっちりクリア。昨年の世界選手権金メダリストで五輪でもライバルとなる渡部香生子(早大)に2秒78の大差をつけ、これで対渡部2連勝だ。

 「自分では21秒かかると思っていたが、気持ちよく泳げた。コンディションが上がっていないからと前半抑えたら、それは逃げ。それでは去年までの私と一緒」

 絶対に泣き言を言わない代表チームの主将らしい姿に、日本代表の平井伯昌監督も「どんな時も動じないのはさすが。彼女の1ストローク、1ストロークが金メダルへと近づいているように思える。プレッシャーをかけるわけではないが、どんどん金メダルが見えてきているし見えた」と絶賛した。女性では世界初の2分18秒台を出しての金メダル獲得も、既に非現実的な目標ではなくなっている。 (千葉亨)

 

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