本田のミランはイタリア杯Ｖ逃す　決勝でユベントスに屈す

　【ローマ酒巻陽子】サッカーのコッパ・イタリア（イタリア杯）は２１日、当地で決勝を行い、日本代表のＦＷ本田圭佑（２９）が所属するＡＣミランは延長戦の末、０−１でユベントスに敗れ、優勝を逃した。本田は３トップの右ＦＷで先発し、最後はトップ下にも入ってフル出場。前半２９分に３０メートル超のＦＫなどでゴールを狙ったが、不発に終わった。ユベントスはリーグ戦Ｖとともに２冠達成。

　本田は後半３５分すぎ、観客席の地元ミランサポーターを、派手なジェスチャーで「もっと声援を」と言わんばかりにあおった。サポーターもそれに呼応して大音響の応援で選手の背中を押したが、攻撃陣は最後までリーグ王者の壁を打ち破れなかった。

　ミランのブロッキ監督は「何度もチャンスはあったが、決め切る精度に欠けた」と表情を曇らせた。ミランが準Ｖに終わったことで、リーグ６位のサッスオロに来季の欧州リーグ出場権が与えられた。