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【プロ野球】

大谷、ようやく2勝目 直球少なめ&カーブ多投で幻惑

2016年5月23日 紙面から

◇日本ハム8−0楽天

 日本ハムの大谷が6イニングを3安打無失点で1日以来の2勝目。毎回の6奪三振で三塁を踏ませなかった。打線は初回に中田の適時打などで3点を先制、4回に3点を加えた。今季2度目の3連勝。楽天は2度目の6連敗で借金10。

      ◇

 “連勝ストッパー”の汚名を返上した。日本ハム・大谷は安どの笑みを浮かべ、ナインとハイタッチを繰り返した。6イニングを96球で無失点。「良くも悪くもなかった」と内容は満足とはいかなかったが、1日以来の2勝目。お立ち台での「すごくうれしいです」との言葉に実感がこもった。

 ここまで4度、連勝を止めた。チームのいい流れを断ち「モヤモヤしたものがあった」と振り返る。それでもルーティンは変えず、マウンドへ向かう際の心境を変えた。

 「今までは抑えたいという気持ちが出ていた。今日はチームの雰囲気を壊さないように」。“欲”を捨て、アウトを重ねることに腐心した。

 前回登板では160キロ超えを7度マークしたが、この日は160キロが2度。派手さはなかったが、緩急で楽天打線を惑わせた。「スライダーが良くなかったので」と110キロ台のカーブを多投。吉井投手コーチも「直球と変化球の割合が良かった」とうなずいた。

 チームは3連勝で、5カード連続勝ち越し。貯金は今季最多の4となった。栗山監督は「これで落ち着けるんじゃないか」と、大谷の心境を思いやった。今季9度目の登板で初の無失点投球に加え、奪三振数は楽天・則本を抜きリーグトップに。チームの流れとともに二刀流が、いよいよ波に乗る。 (野畑圭司)

 

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