意外と自分では気づきにくい、家の中の臭い。デリケートな問題ゆえ、親しい友人や恋人でも、なかなか口に出して「この部屋臭うよ」とは注意してくれないかもしれません。
ですが、キッチンやトイレ、玄関など、家の中には嫌な臭いが溜まりやすい場所がたくさんあるのです。
臭いの原因の多くは、知らぬ間に増えてしまった「雑菌」です。きちんと掃除しているつもりでも、見えないところで菌は繁殖しているのです。
この記事では、そんな家の中の気になる臭いを撃退する方法を紹介します。臭いが発生しやすい場所別に、誰でも簡単に試せる消臭法をピックアップしていますので、参考にしてみてください。
《目次》
1.玄関
・下駄箱
・靴
2.トイレ・バスルーム
・便器
・便座カバー
・浴室の排水口
・洗濯物
・洗濯槽
3.キッチン
・シンクの排水口
・冷蔵庫
・電子レンジ
・魚焼きグリル
4.リビング
・部屋全体
・カーテン・じゅうたん
・クローゼット
・エアコン
玄関の臭いの原因は、靴の中で汗や皮脂を栄養にして繁殖した雑菌です。靴の中は湿度が高いので菌が増えやすく、下駄箱の中もこまめに換気しなければ空気がこもりがち。そんな雑菌まみれの靴の保管場所である玄関は、どうしても嫌な臭いが発生しやすい場所なのです。
換気は基本中の基本。下駄箱の扉を定期的に開けて下駄箱内の湿気をとりましょう。また、玄関と家の窓も一緒に開ければ風が通りやすくなり、換気の効果が高まります。
下駄箱の中の靴を全て出してゴミを取り除いた後、エタノールを含ませた布で下駄箱内を拭きます。エタノールには殺菌効果があるので、カビの発生を抑えてくれます。拭いた後は湿気を取り除くために、しばらく下駄箱の扉は開けたままにしておきましょう。
重曹には、消臭と吸湿作用があります。背の低い紙コップや器に重曹を入れ、下駄箱の中に置きます。雑菌による臭いを消し、靴内の湿気をとることで菌の繁殖を防いでくれます。効果が続くのは約3ヶ月程度で、重曹が徐々に湿気て塊になりはじめたら、交換の合図です。
また、コーヒーの出し殻やお茶殻にも消臭効果があるので、しっかり乾燥させた後、重曹と同じように器や通気性のいい袋に入れれば消臭剤として使用できます。
新聞のインクには消臭効果があり、新聞紙は通常の紙よりも水分を吸収しやすい特徴を持っています。古くなった新聞紙を下駄箱に敷けば、消臭&除湿効果が期待でき、丸めて靴の中に入れておけば、さらにこれらの効果は高まります。新聞紙が湿気を吸って、柔らかくなってきたら適宜交換しましょう。
毎日同じ靴を履き続けると、湿気や臭いがとれないまま雑菌が蓄積されていきます。そのため、1度履いた靴は2~3日休ませ、可能であれば日に当てて乾燥させましょう。そうすれば、雑菌の数をかなり減らすことができます。
さらに、臭いが気にならなくなるだけでなく、靴も傷みにくくなります。
先ほど紹介した重曹は、通気性のいい袋に入れて脱いだ後の靴に入れれば、靴の中の臭いと湿気を取り除いてくれます。また、重曹が家にない場合は、10円玉でも代用可能です。
10円玉の材料である銅は、汗に反応することで銅イオンを放出します。この銅イオンには消臭・殺菌効果があるので、靴の中に入れることで靴の嫌な臭いを取り除いてくれるのです。帰宅後、靴の中に10円玉を数枚入れ、翌日の朝取り出すだけ。ただし、入れっぱなしにしておくとカビが発生しやすくなるので、出し忘れないようにしましょう。
毎日使うトイレやバスルームは、湿気の宝庫であり、臭いや汚れも溜まりがち。トイレの臭いは便器や床、壁などに飛び散った尿から発生するアンモニア臭で、浴室の臭いの原因は、主に排水口とカビが原因です。ここでは、これらの臭いを防ぐ方法に加え、洗濯物や洗濯槽の気になる臭いを抑える方法も併せて紹介します。
クエン酸は酸性なので、アルカリ性である尿のアンモニアを分解する性質を持っています。クエン酸は100円ショップでも購入できるため、手軽にクエン酸スプレーを作ることができます。ただし、塩素系の洗剤などと混ざると有害な塩素ガスが発生するので、使用には注意が必要です。
空のスプレーボトルに、500ccの水、25gのクエン酸を入れてよく溶かします。※常温で約1ヶ月保管可能です
便器全体、特に便器のふちの裏にもしっかりスプレーをし、ブラシでこすります。便器のふち裏は尿の跳ね返りが付着しやすく、そのままにしておくと石のように固くなり「尿石化」して、臭いの原因になります。尿石化すると落とすのが難しくなるので、普段からこまめに掃除することを心がけましょう。
先ほど、便器や床に飛び散った尿がトイレの悪臭の原因になると書きましたが、便座カバーは特に尿の汚れがつきやすいものです。そのため、便座カバーはかけない方がトイレを清潔に保つことができます。しかし、冬場などは便座カバーがないと冷たい、といった方も多くいると思いますので、その場合はこまめに洗濯するようにしましょう。
排水口には排水トラップと呼ばれる、下水の臭いの逆流を防ぐ装置が設置されています。これは、排水口内に水が溜まる仕組みを作ることで悪臭が部屋に入ってくるのを防いでいるのですが、水が溜まる部分に髪の毛や石鹸カスなどのゴミが溜まると、排水トラップが機能しなくなる場合があります。そうなると、下水の臭いが部屋に流れてきてしまうのです。髪の毛や皮脂などの汚れそのものも悪臭の原因になりますので、定期的に排水トラップの部品を全てはずし、汚れを落とすようにしましょう。
洗濯槽の中は湿気が高くなりやすいので、脱いだ衣類を洗濯槽にそのまま溜めると雑菌が繁殖しやすくなります。洗濯物が臭う原因は、衣類の中で増えた雑菌が原因です。汗などで湿った衣類を洗わないまま洗濯槽に入れていたり、洗った後すぐに干さないでいたりすると、雑菌が繁殖して悪臭を放つようになるのです。脱いだ衣類は洗濯カゴに溜め、洗う直前に洗濯機に入れることをおすすめします。
脱いだ衣類は溜めこまずに洗うのが理想ですが、一人暮らしなどの場合、週末にまとめて洗濯するという方もいるでしょう。いったん洗濯カゴに溜める場合、濡れたタオルや汗で湿った衣類は、ハンガーなどでしっかり乾かしてからカゴに入れるようにしましょう。湿気をとることで、雑菌の増加を抑えることができます。
衣類を上記のように扱っても、すでに臭いが染み付いている場合は「煮洗い」をしてみましょう。煮洗いとは、文字通り鍋などでグツグツと煮ながら洗濯する方法です。熱湯で洗うことで殺菌ができ、気になる臭いを一気に取り除くことができます。ただし、洗えるのはタオルやTシャツなどの丈夫なものに限ります。おしゃれ着や色移りの気になるもの、繊細な素材のものは服を痛めますので避けましょう。
頑固な汗の臭いが衣類から消えないときは、ミョウバン水を洗濯に使うことをおすすめします。ミョウバンとは、カリウムや鉄などの金属イオンが硫酸塩として結ばれた複塩です。金属には消臭効果があるので、衣類についた汗の臭いを消してくれます。さらに、ミョウバンは水に溶けることで酸性になるので、汗の臭いのもとになるアルカリ性の細菌の繁殖を防いでくれます。つまり、ミョウバン水は消臭・抗菌作用の両方を持っているのです。使い方は、洗濯のすすぎのタイミングでミョウバン水(50~100cc)を入れるだけ。とても簡単です。
(1)空のペットボトルを用意し、水1,500mlに対してミョウバン50gを入れる
(2)フタをして軽く降る。ミョウバンは水に溶けにくいので、1晩そのまま寝かす
※使用期限は冷蔵保存で約1ヶ月弱
これまで紹介した対策を行っても、洗濯後の衣類やタオルがなんだか臭い…という場合、その原因は洗濯物ではなく、洗濯機にあるかもしれません。洗濯槽は湿度も温度も高くなりやすく、非常にカビが生えやすい環境にあります。今まで洗濯槽の掃除をしたことがない人は、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を使った以下の方法を試してみてください。
(1)40℃程度のお湯10リットルにつき過炭酸ナトリウム100gを入れる
(2)「洗い」のみで5~6分間かくはんさせる
(3)浮き上がってきた汚れを網などですくう
(4)(2)と(3)を繰り返し、汚れを全て取り除いたら、2~3時間置く
(5)再度「洗い」のみで5~6分間かくはんさせ、浮いてきたゴミを取る
(6)汚れが出てこなくなるまですすぎ・ゴミ取り・脱水を繰り返す
過炭酸ナトリウムは、炭酸ナトリウムと過酸化水素でできており、酸化力があるので漂白剤や除菌剤、消臭剤として使われています。過炭酸ナトリウムの洗浄力の高さに驚く人も多いでしょう。
食べ物を扱うキッチンは、食べ物の残りかすや調理の際に飛び散った油などが原因で、臭いが発生しやすい場所です。臭いの元となっているのは、ブドウ球菌や大腸菌といったバクテリアによって分解された生ゴミなど。また、食材を出し入れする冷蔵庫や電子レンジも、食べ物の臭いがこもりやすいものです。これらの問題を解決する方法を紹介します。
キッチンの排水口は、食べ物の残りや油などが流れるため、雑菌が繁殖しやすい場所です。油汚れは酸性の性質を持っているので、アルカリ性の性質を持つ重曹で掃除するのが効果的です。さらに、そこに酸性のクエン酸を加えることで中和反応が起き、激しく発泡しながら汚れを分解します。
(1)排水口カバーとゴミ取りを外す
(2)排水口の中に重曹の粉をまく
(3)その上からクエン酸の粉をまく
(4)発泡が始まり、約10分経過したらお湯でしっかり流す
冷蔵庫内が汚れている場合はまず掃除をすることが大切ですが、それでも臭いがとれない場合は、炭を冷蔵庫に入れると脱臭効果が期待できます。炭は特に備長炭や竹炭がおすすめで、100円ショップやホームセンターで購入することができます。また、焦げたパンでも代用可能です。
レモンなど柑橘類の皮には、リモネンと呼ばれる精油成分が豊富に含まれており、消臭効果があると言われています。レモンの皮1/2個分を、電子レンジで約1分間加熱するだけで、電子レンジ内の気になる臭いがなくなり、爽やかな果実の香りが漂います。レモンの代わりにオレンジを使ってもOKです。
乾燥させたお茶殻をグリル皿に乗せ、弱火で3~5分焼きます。お茶にはポリフェノールが含まれており、臭いの元になっている成分と化学反応を起こして消臭します。お茶殻以外にも、使用後の紅茶の葉やコーヒーの殻でも同様の効果が期待できます
家族団らんの場所であるリビングは、食事やタバコ、汗といったさまざまな生活臭が気づかないうちに染みついています。ここでは、急な来客があるときにも安心な即効性のある消臭方法をはじめ、普段から臭いを発生させにくくする工夫まで、リビングの臭いを消し去る方法を幅広くご紹介します。
サンスベリアやドラセナ・マッサンゲアナといった観葉植物には、空気清浄効果があります。ホルムアルデヒドやアンモニアなど、シックハウス症候群の原因となる有害物質も吸収してくれるので、いつも室内の空気を綺麗に保ちたい人におすすめです。
タバコなどの臭いが部屋に充満しているときは、濡れタオルを室内で振り回すと水分が臭いを吸収してくれます。また、タバコの臭いはアルカリ性なので、酸性のお酢を含ませると中和して、さらに消臭効果がUPします。
ドリップ後のコーヒー殻を乾燥させて灰皿に入れておくと、タバコの嫌な臭いを吸収してくれます。
気軽に洗えないカーテンやじゅうたんの臭いは、重曹水スプレーで消臭できます。好きなアロマオイルと無水エタノールを加えれば、手作り芳香剤にもなります。
(1)空のスプレーボトルに無水エタノール20ccとアロマオイル10滴を加えて、よく振る
(2)水180ccを加えて希釈し、小さじ1杯の重曹を入れてよく振る
※スプレーボトルは容量200cc以上で、耐油・耐アルコール性のものを使用
下駄箱の消臭にも使った重曹で作った消臭ポットは、クローゼットの消臭にも使えます。
カビやタバコ、食べ物、ペットの臭いなど、エアコンから発生する嫌な臭いの原因は様々。エアコンは空気を吸い込んで吐き出すことで動いているので、使用し続ければ内部に汚れが溜まってしまうのは仕方のないことです。掃除を行うときはフィルターだけでなく、吹き出し口のルーバー(風向きをコントロールする羽)も掃除することが大切です。タオルに薄めた中性洗剤をしみこませ、汚れを拭き取ります。洗剤が残らないよう、水拭きも行いましょう。
いかがでしたか?
幅広い用途のある重曹をはじめ、コーヒー殻やレモンの皮など身近なもので嫌な臭いは軽減できることがわかりました。今、家の中の臭いに悩んでいる人は、この記事で紹介している方法を試してみてください。
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