インナーネットにゴミをまき散らすブログというとい存在が実は世の中を救っているんじゃないか?と最近感じる事があります。ブログをやっているとどうしても心の中に闇というかトラウマをみんな少なからず持っていて、そのトラウマを文章という形で具現化する人を見てきました。しかし、そういう方の最初の方のブログってスゴイ熱量あって、長文で勢いあってすごいな。と個人的には深淵を覗くような気持ちで読ませて頂いているのですが、それが時間が経つと熱量が消え、勢いもおとなしくなり、きら星のごとく現れたブロガーが星としての役割を負え音のなく更新が途絶えているのはインターネットの世界で常です。
消えたブロガーについて消費された、飽きた、疲れたなど後世の人が評価しますが、僕はその評価に癒やされたという評価を加えても良いんじゃないかと思っていいます。今回はそういう着想に至ったきっかけの筆記療法というものを紹介したいと思います。
筆記療法とは
アメリカの心理学者J.W.ペネベーカーが提唱している心理的アプローチの方法。
トラウマなどを内に引き留めるという事ではなく、書き出すことトラウマと向き合ううちに心が癒やされていくという理論です。
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筆記療法の方法
自分のトラウマについて、心の奥底にある感情や考えを書き出す。ただこれだけです。
筆記療法の留意点
自分の感情を率直に認め、ありのままの自分を表現する。
できるだけ筋の通った話に組み立てる。
徐々に主観的⇒客観的に視点を変えて書き出していく。
内省を深め、出来事の意味を見つける努力をする。
筆記中は悲しい気持ちに襲われることがあるが、筆記後に効果が表れる。
筆記療法の実験
ペネベーカーは、過去にトラウマを抱えた人を対象に、筆記療法をしたグループと何もしない対象群グループでわけ、それぞれの心理的な変化や生活上の変化を観察するという実験を行いました。その結果、筆記療法を行ったグループのうち、全員が肯定的な反応を示し、80%が自己に対する良い洞察を得たと報告しています。
ブログは癒やしか?
ブログは一部のトラウマを持っている人にとって癒やしではないか?この筆記療法のプロセスがブログに似ているので思いました。自分の痛々しい経験を書くことにより、それが癒やされ書く理由、モチベーションがなくなり、彼らにとっての日常に帰っていたのではないか?そういう見方も面白いかもしれないなと思います。