三菱自動車の不正問題に自動車業界が揺れた4月――。日本のEV業界は別の衝撃を受けておりました。日産リーフが5年間かけて積み上げた販売台数を、イーロン・マスク率いるテスラモータースの新型が、事前予約だけであっさり抜いちゃったから(涙)。その衝撃を簡単に報告するであります! 敬礼!!
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
4月、衝撃的なニュースが自動車業界を駆け巡りましたであります! アメリカのEVメーカー・テスラモータースが発売予定のモデル3に、40万台もの予約が入ったというものであります!!(※)
EVの先駆者・日産リーフのこれまでの累計販売台数が約20万台。これは、我が軍が5年間かけて積み上げた珠玉の数字であります!
がテスラモデル3は、短期間にその2倍の予約を獲得。予約には1000ドルのデポジットが必要なので、面白半分でやる人は、まずいないものと思われます!
モデル3の価格は3万5000ドル。日本円で390万円と、リーフ(約320万円~)とほぼガチンコであります!
航続距離は、モデル3がアメリカ基準で350㎞。リーフ(30kWh版)は日本基準で280㎞。これだけ見るとコスパもガチンコのように見えますが、日本基準の280㎞は大本営発表でありまして、現実的には170㎞くらいと思われます!
一方アメリカでは、350㎞走れると謳って走れなかったら即裁判沙汰。よって、実際にモデル3が走れる数字と思われます! 実はリーフも、アメリカでは航続距離170㎞と謳っているのであります!
つまりテスラモデル3は、日産リーフの約2倍の航続距離を持ちながら、価格はそんなに違わないということでありまして、これはもう太平洋戦争における日米の戦力差を思わせるであります! リーフ存亡の危機であります!!
一体なぜモデル3は、リーフと同程度の価格で2倍の航続距離を得ることができるのでありましょう!?