ソウル=牧野愛博
2016年5月23日07時27分
韓国の洪容杓(ホンヨンピョ)統一相は20日のインタビューで「今は対話の時期ではない」「北の非核化が重要」と繰り返し述べ、対話姿勢を示し始めた北朝鮮の提案を一蹴した。南北対話を担当する統一省トップの強硬姿勢の背景には、核・ミサイル開発を続ける金正恩(キムジョンウン)政権への強い不信感がある。
北朝鮮は5月の党大会で軍事当局間の協議を提案したが、洪氏は「非核化の行動と意思を示すことが重要」として取り合わなかった。開城工業団地事業についても「再開を話す時期ではない」と強調。6者協議や南北首脳会談にも前向きな姿勢は一切示さなかった。
むしろ、国際社会が北朝鮮の制裁を強化している状況について「北の非核化を導く絶好の機会。再びこうした機会がいつ巡ってくるかわからないという切迫感を持って、世界と共に圧力に重点を置く」と語った。
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朝日新聞国際報道部
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