【ソウル聯合ニュース】ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題の余波で、韓国ではドイツメーカーが圧倒的なシェアを誇るディーゼル車の販売が落ち込む一方、ハイブリッド車(HV)の人気が高まっている。HV躍進の主力は日本メーカーだ。
韓国輸入自動車協会(KAIDA)によると、1~4月の輸入ディーゼル車の新規登録台数は前年同期比5.7%減の4万9753台だった。一方、輸入HVの登録は同39.8%増の3774台。輸入車全体に占めるシェアはディーゼル車が1ポイント下落の67.4%、HVが1.6ポイント上昇の5.1%となった。
1~4月をブランド別にみると、VWは同29.6%減の8303台。VWグループのアウディも前年と比べ27.4%減らした。日本メーカーはトヨタ自動車が3.7%減ったが、ホンダは2.7%増加した。輸入車全体が前年同期比4.3%減少する中、日本メーカーは健闘している。
特にトヨタは3月にスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」のHVと新型「プリウス」を販売。韓国でもHV普及に力を入れており、今後大きく伸びる可能性がある。
ただ、日本車の輸入にかかわる業界関係者は「日本車にとってチャンスだが、ディーゼル車の牙城は簡単には崩せない」と慎重だ。