妄想やめろネトウヨおばさん
『さよならパヨク』著/千葉麗子 刊行/青林堂
平成28年4月。元アイドルの千葉麗子が、青林堂から『さよならパヨク』という本を出した。私は現在30歳で、千葉麗子なんて聞いたこともないし存在を知らなかった。初めて千葉麗子なる人物を認識したのは、平成25年頃に週刊誌で反原発ヌードをして話題となった時だ。年配のおじさん方に話を聞くと千葉麗子は有名らしく、かつて電脳アイドルと呼ばれ、戦隊シリーズ『恐竜戦隊ジュウレンジャー』にも出ていたらしい。変わった面白いおばさんがいるなと思ったが、別に興味を抱くこともないしどうでもいい存在だった。
しかしながら今回発売された本『さよならパヨク』には、私と思われる人物のイニシャル、YYへの批判が書いているという噂を耳にした。元アイドルに悪口を書かれるなんてファンからすれば嬉しいことなんだろうが、いかんせん私はこのおばさんにはまったく関心がない。そもそも私は立派な人間じゃないし、守るべき名誉も何にもないが、『さよならパヨク』を立ち読みするとデタラメばかり記されていたので、反論をして真実を伝えたい。
転向なんてたいしたもんじゃなくてただの居場所探し
表紙を見るとタイトルからして思うのだが、意味不明である。そもそもパヨクって何だよということだ。パヨクの意味を知らないと何の本だかさっぱり分からないという突っ込みどころ満載である。表紙に書いてある、「チバレイが見た左翼の実態」という文を見て、かろうじて左翼への批判本なのかなと想像した程度だ。
だが、私が読んで強く思ったのは左翼の批判本に全然なっていないということだ。ただの居場所探しをしているおばさんの本としか私には感じられなかった。脱原発運動をする中で揉めてしまったのだろうが、読んでいてとても心配になってしまった。
ネトウヨ化した千葉麗子
『そうだ難民しよう! はすみとしこの世界』著/はすみとしこ 刊行/青林堂
特に残念なのが、千葉麗子がネトウヨ化していると感じたことだ。この本を出版した青林堂は近年、ネトウヨ本ばかり出している出版社だ。現在、社会問題となっているヘイトスピーチ(差別扇動表現)をおこなう、はすみとしこの本『そうだ難民しよう!』や、人種差別団体『在特会』元会長の桜井誠の本など出している有様だ。ヘイトスピーチは、国会で法規制も審議されている許されない差別行為だ。本来、メディアは差別と闘うべきはずなのに、青林堂の意向はヘイトスピーチを肯定することなのだろうか? ましてや『さよならパヨク』には、千葉麗子とはすみとしこの対談まで収録されている。
千葉麗子は元々、差別に反対をしていたはずなのに、いつの間にかネトウヨ化してしまったのだ。ミイラ取りがミイラになったというやつか? そうだとしたら恥とは何かを考えていただきたいものだ。