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“朝日斬り”橋下節ツイート、「行列-」高視聴率で証明した強烈な存在感…待望論のウラで進む維新の秘策
地域政党「大阪維新の会」と国政政党「おおさか維新の会」前代表の橋下徹氏が、昨年12月の政界引退以来、久々に強烈な存在感を放ち始めた。8日に読売テレビ系で放送されたバラエティー番組「行列のできる法律相談所」に8年ぶりに出演。関西地区で平均22・7%と高視聴率をたたきだしたのだ。オバマ米大統領の広島訪問をめぐるニュースに対しても、ツイッターで「日本は中国・韓国に対して永遠の謝罪をすべきだと言っているメディアや自称インテリたちよ。なぜアメリカには謝罪を求めない?」と得意のメディアへの皮肉をかまし、政治家時代をほうふつとさせる“朝日斬り”もみせた。「やっぱり発信力あるなあ」とうなる維新関係者。「脱橋下」を進めてきたものの、大阪以外での党勢拡大に不安を抱える維新では、かつての党の顔が輝けば輝くほど待望論は高まるが、復帰の可能性は未知数だ。代わりに、ポスト橋下に向けた“秘策”が進んでいる。
「視聴者の心分かっている」
「歓迎されることは8年間なかったじゃないですか。『アホ』『ボケ』『カス』しか言われなかった」
タレントとしての礎を築いた「行列の-」に8年ぶりに登場した橋下氏。満面の笑みを浮かべながら政治家人生を振り返り、共演者との軽妙なやりとりで笑いを誘った。
番組では、政敵と激しいバトルを繰り広げ、過激な発言を連発した政治家時代の映像も紹介。「バカコメンテーター」呼ばわりした“天敵”の経済評論家、森永卓郎氏とも再会し、冗談を交えて和解した。
政界引退のきっかけとなった昨年5月の大阪都構想の住民投票にまつわるエピソードも披露。晴れ晴れとした表情で敗戦の弁を語った記者会見の後、自宅で長男から「家の中くらい泣いていい」と声をかけられたと明かし、「それでぐっときた」と語った。