トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 首都スポ > 記事

ここから本文

【首都スポ】

関東大学サッカー 丹羽、価値ある1発 明大暫定首位浮上

2016年5月22日 紙面から

明大−順大 前半20分、明大の丹羽が先制ゴールを決める=味の素スタジアム西競技場で(岩本旭人撮影)

写真

◇明大2−1順大

 明大、暫定首位に浮上!! 第90回関東大学サッカーリーグ戦(東京中日スポーツ後援)は21日、各地で第8節第1日の1部4試合、2部2試合を行い、1部では、前節まで2位の明大が2−1と順大を下して勝ち点を15に伸ばし、暫定首位に浮上した。FW丹羽詩温(4年・大阪桐蔭)が得点ランキングトップに並ぶ今季通算5得点目の先制点を挙げた。前節、今季初めて首位に立った法大は日体大に1−2で逆転負けを喫した。昨季王者の早大も駒大に2−3で逆転負けし、ここ4戦白星なし。慶大は国士舘大に逆転勝ちし、今季初の連勝で暫定5位。残りの1部2試合と2部4試合は22日に行われる。

 0−0の均衡が破れたのは前半20分。右からの折り返しに鋭く詰めたのはFW丹羽。ライナーで送り込まれた高速ラストパスに対し、スライディング気味に突っ込んで左足で合わせた。アッという間に揺れたゴールネット。相手GKは反応のしようがなかった。

 「素直にうれしかったですけど、すぐに気を引き締めました」

 丹羽は前節のゲームでも先制点を決めていた。しかし、このときは引き分けに持ち込まれ、勝ち点3には結びつかなかった。得点は勝利を収めてこそ価値が出るというもの。だから、ゴールの余韻にいつまでもひたっているわけにはいかなかった。

 本当の意味で喜びがこみ上げてきたのは、やはり試合終了のホイッスルが鳴ったときだ。「自分の点が勝ちにつながったので、今日は良かったです。チームに貢献できました」と胸をなで下ろした。

 明大はこの白星で法大を抜き、暫定ながら首位に立った。だが、ヒーローは慎重な姿勢を崩さない。「全部終わって優勝していなければ、意味がありませんから」とキッパリ。「今日の勝利はもう忘れて、次の試合で勝つことだけを考えます」と気持ちを切り替えた。

 自身は得点ランキングでもトップタイに浮上したが、これについても、「変に意識すると、点が取れなくなります。チームのために、これからもとにかく全力でプレーするだけです」と、心に寸分の隙も見せなかった。

 あくまでも謙虚な背番号「15」がチームにいい意味での緊張感をもたらす。丹羽がいる限り、明大は優勝争いの中心であり続けるだろう。 (関孝伸)

◆日体大3連勝

 日体大が粘り勝ちで3連勝を飾った。後半39分にPKで1−1の同点とし、直後の同42分にひっくり返した。決勝弾を決めたのは交代出場のFW太田修介(3年・甲府U−18)。こぼれ球に反応し、左足で沈めた。「こぼれてくる気がしていました。無我夢中で押し込みました」とニッコリ。不調に苦しんできたが、ようやく今季初ゴールを記録した。「スタートラインに立てました。きっかけをつかめたと思うので、ここから(得点を)量産していけるようにしたいです」と力強く話した。

◆法大陥落

 法大は首位の座から滑り落ちた。後半6分にFWディサロ燦シルヴァーノ(2年・三菱養和SCユース)が先制のヘディングシュート。そのまま逃げ切るかとも思われたが、土壇場の連続失点でまさかの逆転負けを喫した。「同点にされたところで、ガクッときたのかもしれません」とディサロ。「(前半戦は)残り3試合ですけど、3連勝で終わりたいです」と次戦以降の必勝を誓った。

    ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ