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【ゴルフ】

近藤共弘、好調アイアンに落とし穴

2016年5月22日 紙面から

18番でトリプルボギーをたたき、悔しそうな表情の近藤。通算5アンダーで3位=橋本CCで

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◇関西オープン<第3日>

▽21日、和歌山県橋本市、橋本カントリークラブ(7127ヤード、パー71)▽晴れ、気温25・8度、東北東1・6メートル▽賞金総額7000万円、優勝1400万円▽69選手(アマチュア6人)▽観衆4606人

 5位で出た近藤共弘(38)=ネスレ日本=が5バーディー、1トリプルボギーの69で回り、通算5アンダーで3位につけた。不運なOBで首位に5打差と離されたが、好調なショットで大逆転を狙う。スコット・ストレンジ(オーストラリア)が通算10アンダーで単独トップを守り、3打差の2位に朴(パク)ジュンウォン(韓国)、3位タイは川村昌弘(22)=アンテナ。

 まさかのミスショット、よもやのトリプルボギーだった。首位に1打差と迫り、迎えた18番パー3。近藤が7番アイアンで放った球は池の縁石に当たり、グリーンとは逆の右方向に跳ね上がった。池を飛び越えた球は30ヤード先の10番ティー上を転がり、OBゾーンへ。

 池に入っていたら、打ち直しの第3打は池のそばからピンを狙えた。だが、OBだったため、グリーンに向けて歩き出していた近藤はティーグラウンドに戻って打ち直し、ピン上18メートルほどに3オン。そこから3パットして「6」になった。

 「イメージは悪くなかったので、ピンを狙って打った。池ポチャだったらボギーで上がれたのかな。嫌がったミスではないので、しょうがない」

 池側に切られたピンを果敢に狙い、仕留めようとした。リスクを負ったチャレンジを可能にさせたのは、上り調子のアイアンショットだった。

 今大会前、伸び悩んでいたアイアンの“変革”に打って出た。「15年くらい変わっていなかった」というアイアンのロフト角を、全番手で2度立てた。その上、0・25インチ長いシャフトに変更。飛距離は伸び、左右のぶれも少なくなり、「すごく良い感じ。アイアンが気持ち良くやれている」と好感触を手に入れた。

 14番パー4、残り173ヤードの2打目。これまでなら6番アイアンだったが、近藤が握ったのは7番アイアンだった。ピンそば5メートルに寄せ、バーディーを奪った。60台をマークしたのは6人。平均ストロークは73・261。高難度のコースにあって、近藤のアイアンの精度が際立った。

 首位とは5打差。「最後は痛かったけれど、内容はすごくいい。今日のようなプレーができれば、ワンチャンスある」。実力者の近藤なら、奇跡を願わなければならぬ差ではない。 (松岡祐司)

 

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