トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

カイオ2発!鹿島定暫2位浮上

2016年5月22日 紙面から

試合終了間際、決勝ゴールを決め、喜ぶ鹿島・カイオ

写真

◇J1第1S第13節 鹿島3−2名古屋

 その瞬間、鹿島の石井監督はベンチ前からゴール裏まで走り、MFカイオの決勝ゴールを選手とともに祝福した。遅延行為にも映る“ご法度”だが、「試合前のミーティングでどうしても勝ち点3を持って帰ろうと選手と話していたので、つい…」(同監督)。ロスタイム表示6分の後半50分での劇的な勝ち越しに、いつもは冷静な指揮官がわれを忘れた。

 出場停止のDF西をはじめ、U−23日本代表に招集されているDF植田、体調不良のFW金崎と攻守の要を欠く布陣は、後半開始早々に先制を許すなど、常に追う展開。1−1の後半21分には再び失点し、後半途中出場で、バースデー2アシストを記録したMF土居も「焦りもあった」と心境を明かした。

 だが、常勝を義務付けられている国内最多17冠クラブには「同点でいい、負けていいという試合はない」とカイオ。最後まで貪欲にゴールを目指した姿勢が、後半41分の同点劇、残り1分での大逆転劇につながった。

 負ければ、第1Sの優勝争いの輪から脱落していたであろう重要な一戦。鈴木満・強化部長も「こういう勝ち方は大きい」と興奮気味。DF昌子は「浦和の方が2試合少ないけど、楽々(逃げ切り優勝)は面白くない。プレッシャーをかけ続けないと」。鹿島の誇りはまだ保たれている。 (内田修一)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ