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【サッカー】

川崎、徒労ドロー

2016年5月22日 紙面から

新潟−川崎 後半、クロスが合わずボールを見送る川崎・大久保(中)。右は新潟・GK守田=デンカスタで

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◇J1第1S第13節 新潟0−0川崎

 首位川崎は新潟と0−0で引き分け、勝ち点28とした。前節3位の鹿島が名古屋に3−2で逆転勝ち、勝ち点27で試合のなかった浦和を抜いて2位に浮上した。

 大宮は鳥栖を1−0で破り、勝ち点24。柏は福岡に3−2で競り勝って同22とした。G大阪は広島に3−1で快勝した。磐田は甲府を3−1で下して4試合ぶりの勝利。横浜Mは神戸を1−0で破り、6試合ぶりの白星を挙げた。仙台は湘南に1−0で勝った。

 第13節の残り試合、浦和−F東京は6月22日に行われる。

   ◇

 リーグ最多得点の川崎が誇る豪華な攻撃陣は、新潟の月光に彩られることはなかった。今季9得点のFW大久保も不発に終わり、3試合ぶりの無得点に終わった。チームの無得点は今季唯一の黒星を喫した浦和戦(4月24日)以来2度目。15位の新潟に封じ込まれてしまった。

 「サイドであれだけ崩しているのに…。もったいない」。エースの大久保は吐き捨てるように言った。前半9分にジャンピングボレー、同26分にもミドルで狙ったが、これで打ち止め。シュート2本に終わった。両サイドを崩すも「上げるのが遅い」。最後まで呼吸が合わず、後半のシュートは0本に抑え込まれた。

 川崎は勝ち点28で暫定首位の座は守ったものの、勝ち点2差で追う3位浦和は2試合少ない。下位に低迷する新潟を相手に突き放して、重圧をかけたかったがスコアレスドローに終わった。タイトルを渇望するエースは言う。「負けなくて良かったという人がいるかもしれないけど、それは駄目だ。もったいない」。今季、アウェーは5戦全勝だったが、その記録も止まってしまった。

 終了間際はピンチの連続。青息吐息で迎えたホイッスルだった。風間監督は「負けなかったのは悪くない」と話したが、第1ステージ優勝を目指す上では手痛い引き分け。悲願の優勝へ向け、大久保を含めた攻撃陣の再爆発が不可欠となる。 (占部哲也)

 

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