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【プロ野球】

鬼崎、9年目初サヨナラ打

2016年5月22日 紙面から

西武−ソフトバンク 9回裏2死一、二塁、サヨナラ二塁打を放ちナインに祝福される鬼崎(右)=西武プリンスドームで

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◇西武4−3ソフトバンク

 西武がサヨナラ勝ちして3連勝を飾った。1点を追う8回に栗山の右前適時打で追い付き、9回2死一、二塁で鬼崎が右中間二塁打して試合を決めた。ソフトバンクは救援陣が2試合連続でつかまり、寺原が今季初黒星を喫した。

 ヒーローは全身で歓喜を表現した。同点の9回2死一、二塁。寺原の146キロ直球を完璧に捉えた西武・鬼崎の打球は、右中間を破った。「芯に当たった感触はあった。覚えてないけど、気持ちよかった〜」。プロ9年目で初のサヨナラ打に興奮を隠せなかった。

 1点を追う8回無死一塁では犠打失敗。ミスを救ってくれたのは同学年の主将・栗山だ。2死一、二塁と持ち直し、同点打。この日は社会貢献活動の一環で小児がんの子どもと家族を球場に招待した。「みんなの前で打ててよかった」。千金打で、プロ通算100度目の猛打賞を達成した。

 栗山は言う。「鬼崎は試合に出なくても常に声を出す。そのおかげでいい雰囲気ができる」。堅守が持ち味の内野のバックアッパーは今季、失策を重ねて4月23日に2軍落ち。不屈の思いで11日後に再昇格した。

 「これまで苦労ばかりで、きついことが9割以上。野球を嫌いになったことは何度もある。こういう喜びは少しだけ」。苦楽を知るだけに、試合後も黙々と西武第二球場でバント練習を繰り返した。内容の伴った今季2度目の3連勝だった。 (松田達也)

 

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