最近、羽生名人と将棋ソフトの対局がいよいよ実現か?という話題や、山崎叡王とPONANZAの電王戦が話題になったりしている事もあり、将棋記事を書きたいと思う。
ぼくは今ではある程度の棋力がついたと思うが、当然初心者だった頃は負けばかりで酷い大ポカも沢山してきた。今回は将棋初心者がよくやってしまうであろう大ポカ集を中心とした将棋初心者あるあると、1日30分で出来る勉強法を書きたいと思う。
もしかした初心者あるあるというより、自分がよくやるポカ集かも知れないけど…
将棋初心者あるある
いきなり角を取られてゲームセット
矢倉の駒組みを覚えた時にやりがちなポカで初手76歩に後手が34歩と互いに角道を開けたこの局面。
通常、矢倉戦では後手は84歩と飛車先を伸ばしてから68銀と上がるのが定跡なのだが、お互いが角道を通している状況で68銀と指すと…
これは…
ゲーーーーーーーーーーーーーーーームセット!!!!!!!!
角をタダで取られたうえに馬を作られて香車や桂馬も取られてしまう。これは結構多くの人がやってしまったことがあるのではないだろうか?(ぼくだけか?…)ぼくは今でもたまにやってしまって、相手にチャットで「すいませんでした」と謝って無視される時も…
やってしまった時は
投了して相手に一言謝るのが最善手。
諦めたくない時は79金として桂馬を守りながら、馬に当てて、以下99馬、77銀、54香、68玉と57の地点を守りながら77に効きを足すのが、多分次善手かな?…
美濃囲いで自爆
振り飛車で美濃囲いをやっているとよくあるパターン。こんな感じの局面で
桂馬を歩頭に打って王手してくる。なんだこれ?タダでくれるの?と大喜びで取ると…
角が利いているので…
ルール的にゲーーーーーーーーーーーーーーーームセット!!
やってしまった時は
相手に「失礼しました」と一言チャットで言うのが最善手…
ちなみにこの局面で
71玉と逃げると82金と打たれて詰み。ゲーーーーーーーーーーーーーーーームセット!!
なので93玉と上に脱出するのが正解。
これが怖いようで意外と捕まらない。94歩と突いておくだけで終盤の玉の逃げ道が確保できるのが大きい。
穴熊を目指して囲った頃には終わっている
初心者の頃、「穴熊に組めたら作戦勝ち」という格言を聞いて、そうなのか!!穴熊にしたら勝てるのか!!と、ひたすら穴熊を目指した結果…
ゲームセット。
遠くからの王手に気づかない
次に82金とかで勝ちの場面。もう相手の玉しか見えない。ラクショー。
王手!!
相手「??????????????????????????????????!!!!!!!???????????????????????????????????」
ゲーーーーーーーーーーーーーーーームセット!!!
多くのネット将棋では王手がかかっている時に王手を阻止する手以外、指せないようになっているが、将棋24ではそれ以外の手も指せる、つまり王手放置が可能になっているのでこんな事がある。ワザとやる自爆行為はマナー違反。
やってしまった時は
相手に一言、「すいません。王手放置なので投了させていただきます」と一言かけてから投了。何も言わずに相手の手番で投了するのはあまり良くないだろう。
チャットを打つ暇も無く玉を取ってきて無言で消える人もいる。
王手飛車をかけられて飛車を逃げる
飛車という駒は将棋で最強の駒で特に初心者の頃は飛車を切るなんて発想は無い。玉より大切な駒は将棋には無いのだが、反射的に飛車を逃がしてしまう…
から
ゲームセット!!!!!!!!!!!!!!
取り敢えず「味がいい・悪い」という言葉を使う
将棋24では対局後にチャットで感想戦が出来る(殆どの人がしないけど…)そんな時に、ちょっと格好を付けたい時は「味が良い・悪い」というフレーズがイケている。ハッキリ言って意味はよくわかっていない。
相手「あの47手はどうでしたかね?」
ぼく「あーあ…ええ、ええ、なるほど~確かに味がいいですね」
相手「37金もあったのでは?」
ぼく「う~ん、なんか味が悪いんですよね…角の位置が…ええ、ええ、あ~・・・」
相手 (何だこいつ…)
取り敢えず「〇〇がまさりましたか」という言葉を使う
これも感想戦シリーズ。負けた時に使うことが多い
相手「86手は57銀とか指されたら難しかったかなと…」
ぼく「あ~・・・なるほど…57がまさりましたか…えぇ、えぇ…」
相手 (何だこいつ…)
他人の将棋だと手が見える
将棋24では観戦者が観戦しながらチャットすることが出来る(対局者には当然見えない)が自分の勝ち負けが関係無いと、初心者のクセに中々の手が見えたりする。岡目八目。
プロでもある!!プロ棋士の大ポカ集
プロ棋士も人間。大ポカといわれる大悪手を指すことがある。それも名人戦などのタイトル戦で出たりするからびっくりする。
これはプロの大ポカ集の動画。指した後の表情が面白い。
プロの反則集
プロ棋士でも反則を犯してしまうこともある。多いのは2歩や2手指しだが、中には???という反則もあったりするので紹介する。
淡路仁茂九段
プロ棋士の反則を語るときにこの人を外すことは出来ない。おそらくプロ棋士で最も反則負けが多い棋士。現在は引退しているが、棋士のトップ10に当たるA級に在籍したこともあり、後手一手損角換わりの生みの親。ちなみに羽生名人に2勝1敗と勝ち越している。弟子煩悩で有名。
反則負けの回数はなんと7回。内訳は二歩が4回、二手指し2回、筋違い角が1回で有名なのは筋違い角。
このように角が並んでいる状態で66にある角と57の角を勘違いしたのか、57の角を11に成り込む。
角がワープしている…
ちなみにこの淡路仁茂九段は別の棋士が将棋会館の別階で2歩の反則負けをした時に、駆け付けて「君も(反則を)やったんか!!」と喜んだとか…
その他、プロ棋士の反則負けの動画
最後に5手詰めの難しい問題を紹介します
これは難しいと思いますがどうか…
答え(PCでカッコ内をドラッグすると見えます)
「33銀成らず、35玉、44銀成らず、46玉、47金打まで」
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