【5月22日 AFP】インドネシアの災害当局によると、同国西部スマトラ(Sumatra)島のシナブン山(Mount Sinabung)が21日、激しく噴火し、高温のガスにのみ込まれて3人が死亡、4人が重体となった。

 災害当局の報道官によると、死傷した7人はシナブン山の傾斜地で農作業中だった。同報道官は声明で「噴火で発生した高温の雲に7人がさらされ、うち3人が死亡、4人が重体になった」と明らかにし、負傷者は病院に搬送されたと付け加えた。噴火により付近の民家数棟が破壊され、上空約3キロの高度まで柱状の噴煙が立ち上ったという。

 死傷者は、現地政府が安全上の理由で立ち入り禁止としていた火山から4キロ以内の地域「レッドゾーン(危険地帯)」で農業を営んでいた。災害当局報道官は、当局は人々がレッドゾーンに戻らないよう何度も警告してきたが、一部の人が「危険を顧みず」農作業をしていたと述べた。

 シナブン山は長い休止期間の後2013年に噴火活動を再開した。その後は周期的に噴火を繰り返して火山ガスを噴出し付近に火山灰や火山岩を降らせ、住民数万人が避難を強いられて地元経済は壊滅的な影響を受けた。2014年には特に大規模な噴火が発生して16人が死亡した。

 災害当局報道官は、シナブン山では現在も厳戒状態が続いており、次の噴火はいつでも起こり得ると警告した。太平洋海盆周囲に位置し、地震活動が盛んな環太平洋火山帯にあるインドネシアには、129の活火山が存在する。(c)AFP