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かくいう私も青二才でね

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名探偵コナン映画作品ワーストランキング

アニメ 映画の話 まとめはうす

・概要

2016年までに公開された名探偵コナンの映画作品を悪い順番に発表する。

 

ベスト10からあぶれたをこっちに選別していくため…2016年時点では20作品中20位〜11位の作品をこっちに書くことにする。

 

20位…つまり、ワースト1から順番に書いていくため、下にスクロールしていくほどマシな作品。

マシなんだけど、ベスト10に入るわけでもないという中途半端な作品。

第20位 業火の向日葵(2015)

 

・概要

ゴッホの絵「ひまわり」についての話。

7点あるひまわりのうち、消失したはずの2点目が見つかり、オークションを経由して鈴木財閥が買い上げた所、宝石しか狙わないはずの怪盗キッドが奪い去ろうして…。

 

メモ

興行収入では1位だが、怪盗キッドが出てれば何でもいい女性ファンの組織票を集めて映画の人気投票8位。(※コナン映画はキッドが出てると評価が甘くなる傾向があるんだよねぇ〜

 

でも、私に言わせれば、最も面白くないコナンはこれだ!!

キッドが出てて面白い作品もあるんだけど…この作品はキッドが出てるからこそおかしなことになっているのよね…。

 

コナンには珍しい「殺人事件が起こらないコナン」であり、怪盗キッドがケタ違いの偽善者ぶりを発揮する作品。

あまりにも偽善者すぎて、怪盗キッドのキャラ設定にある「宝石しか狙わない」「殺しはやらない」などの設定が崩壊しまくるし、その補足説明も十分じゃない違和感だらけの作品。

しかも、その違和感が安直すぎて、他のキャラやシナリオ、犯人の動機の安っぽさにもつながっていて、酷いことになってる。

 

あまりにも脚本が雑だから調べた所…コレには訳があるらしい。

なんでも、脚本自体の尺は3時間あって1時間分削ってしまったとか…。

それも、原作者の青山剛昌が考えた殺人事件の構想がごっそり削られているそうな…。

 

で、アクション大好きな(コナン映画をアクション映画に方向転換させた)監督「静野孔文さん」ら、現場の判断でアクション優先で推理の部分をカットしたそうな…。

 

 要出典扱いになってるが、ウィキペディアの中には一応、触れてある。(動画はニコ動で探すとあるかも…)

名探偵コナン 業火の向日葵 - Wikipedia

 

19位 絶海の探偵 (2013)

概要
イージス艦を舞台に殺人事件や、イージス艦見学に紛れ込んだスパイを見つけたりする話。

 

ちなみに、劇場版コナンで初めて白鳥警部が出てこないのはこのコナンだそうな…。

 

メモ

酷いものでした。

・コナンの犯人の中でも最も殺人犯の動機がしょぼすぎてポカーンとする。

元々社会派じゃないはずのコナンが、イージス艦にスパイを「あの国」とぼやかしたりとか、イージス艦の中で警察と自衛官海保が協力して「日本を守るぞ」とか言い出す雰囲気が…ものすごく合わない。(元々コナンって個人的な話が多いし、コナン自身も正義のヒーローではなく、好奇心旺盛な勝手のやつ)

何よりも、コナンが蘭のピンチに泣いたり喚いたりする終盤のシーンが、もはやキャラ崩壊と言ってもいいぐらいにおかしい。

・しかも、コナンの叫び声で…なかば超常現象のように蘭には走馬灯が見えて走馬灯に手を伸ばして、蘭が助かる方向に…って、なにこれ??

 

だいたい5年ぶりぐらいに名探偵コナンの映画で、見たことない作品を見た時にこの作品で、「嘘だろ!」と思う内容だったため、コナンワーストランキングを作ることにした。

 

ちなみに、この作品を悪く言うコナンファンは意外と少ない。というのも、

「劇場で見れば、イージス艦に関する描写は見応えがある。本当にワーストになるべき作品は劇場で見てもつまらないような作品を挙げるべき」

理由なんだが…もうそれ、コナンとしての面白さを追求してないじゃん…。

 

18位 紺碧の棺(2007)

 

・概要 

海に眠る秘宝を巡るお話。

秘宝をめぐって、ガラの悪いトレジャーハンターが出てきたり、宝の船が出てきたり…そういうお話。

 

・メモ 

コナンファン達の議論の中で、最もつまらないコナンとして悪名高い作品。

その大きな理由が「劇場版なのに、大きな見せ場がなく、テレビスペシャルのようだ」という意見が多い。

…そりゃそうだ。この作品を手がけている脚本家が、そもそも「ルパン三世のテレビスペシャル」を数多く手がけた柏原寛司さんなんだから。

よく言えば、ルパンっぽく悪く言えば、コナンっぽくないんだよなぁ…。

 

脚本家がいつもと違うこともあって、コナンを見慣れている人ほど

「序盤、終盤に盛り上がりが弱い。そもそも、ない。」

「映画版特有のラブストーリー要素が弱い」

「犯人が爆弾を仕掛けないから緊張感が弱い」

と感じて、評価しない傾向にある作品。

 

それでも、最下位にしなかったのは、20位・19位の2つは…完全にコナンであることを諦めてる作品で、コナンとしての面白さがコレよりもさらににないから。

 

17位 銀翼の奇術師(2004) 

概要

怪盗キッド関連のお話/飛行機の中での殺人事件の話/殺人事件に巻き込まれたパイロットの代わりにコナンくんが運転する話。

 

メモ

初代の劇場版コナンの映画監督であるこだま兼嗣さんではなく、山本泰一郎さんが初めて監督をした作品。

そのため、この作品を最後、または前作まで定番だったことが今作から変わったり…といった細かい変更が多い作品。

 

そのため、それまでのコナンっぽさを残しながらも、ややスケールダウンして見える作品でもある。

 

そのせいもあって、初期からの昔ながらのコナンファンの間では

怪盗キッドが出てればなんでもいい女性ファンの組織票のせいで悪く言われないが、ワースト3には入るし、もっと悪く言われてもいいのでは?」

という意見も根強い。

 

アクションの面でも、推理の面でも見せ場の少ない映画なので、「どこが面白かったか?」と聞かれると困る映画ではあるのよね…。工夫や、見せ場の作り方がいちいち細かすぎて、一言でスパッと説明できる面白さが弱い映画。

 

16位 11人目のストライカー(2011) 

 

・概要 

 サッカースタジアムに爆弾が仕掛けられる話。

 

・メモ

犯人の動機がエモーショナルで、コナンっぽい映画ではある。

また、少年探偵団メンバーがやたらと活躍する話だから、王道といえば王道でもある。

また、アクション要素がすごい映画だから「好きな人は好き」かもしれない…。

 

ただ…Jリーグ20周年プロジェクトのコラボ作品でもあるため、Jリーガー5人、関係者2人がゲスト声優として出演しているため、演技が棒読みすぎて酷いことになってる。

特に、序盤にゲストキャラが勢揃いしたところの会話ではほぼ全員が棒読みで会話がなされるため、「嘘だろ??」と言いたくなる仕上がりになっている。

 

ストーリーから、キャスティングまで、「スポンサーの意向」が生臭いほどに出ている。そして、しわ寄せとしてコナンに出てくるキャラが全体的に影が薄いから、物足りなさを感じる作品でもある。

 

この映画を境に、コナン映画が政治的なキャスティング・シナリオになることが多くなる。

 

15位 沈黙の15分(2010) 

概要

雪山やダムを舞台にしたお話。

 

映画のタイトルは

「雪崩で遭難した被害者は15分以内に発見しないと助からない」

という話から、 来てる。

 

メモ

僕の中で「この話からコナンはアクション重視になって、推理やラブストーリーを重視して見ている昔からのコナンファンを切り捨てた」と思う作品であり、ここから静野孔文さんが監督を手がけるようになった作品でもある。

 

「アクション重視になった」というだけあって、アクションについての作画はものすごくいい!!

 

 ただ…悪い意味での邦画っぽさが出てしまってる作品。

元々のコナンは深い意味でエモーショナルだった。

「犯罪を犯してでも他人に侵されたくないことがある」「断末魔に恋人の事を思い出す」みたいな深い意味での感情がある人が、その深い感情から起こす話が多かった。

 

しかし、コレ以後のコナンは、もっと感情が浅い所から来る話が増えた。

パニックになった時だけ泣き出したり、犯人が打算的にお金とか思い込みで犯罪を犯したり…犯人や蘭などの登場人物に感情移入しにくい作品が多くなっている。

 

14位 戦慄の楽譜(2008) 

 ・概要

音楽にまつわるお話。

 

ある演奏者のコンサートに関わる人間が相次いで殺されたり、危害を加えられていることから、コナン、毛利小五郎らが捜査することになって…。

 

 ・メモ

 すごく面白くないわけではないが、見どころがあるわけでもない作品。

・ゲストのキャラが多い話だから、コナン固有のキャラクターの活躍が薄いこと、

・話が音楽にまつわるお話で犯人(候補)も音楽関係者だから、アクション要素が薄いこと、

・設定上コナンくんが音痴なのにソプラノ歌手とハモる違和感だらけなシーンがある

コナンにしては変な映画ではある。

 

が、話自体はそれほどおもしろくない作品でもない。

ゲストキャラも11人目のストライカーの時と違って、声優が演じているから違和感は少なく、見る上でのストレスは少ない作品ではある。

 

ただ、特別面白いかと言われると…。

 

13位 迷宮の十字路(2003) 

・概要

京都を舞台にしたミステリー作品。(謎かけも京都にちなんだネタ)


2016年までで唯一ヒロインが遠山和葉(メインが服部平次)の作品であり、唯一工藤新一の本物が登場する作品でもある。

  

メモ

序盤とクライマックスが面白いんだが…中盤が間延びしていて見づらい作品。

 

ただ、アクションも推理要素もしっかりしていて「面白い部分」はしっかりしているため、他の作品に比べると比較的紹介しやすい作品なので、13位。

 

 

12位 探偵たちの鎮魂歌(2006)   

概要

 依頼しては、事件を解決できない探偵を殺していく自分勝手な依頼人と、探偵たちが戦う作品。

 

コナン映画10作目ということで、原作者の要望でオールスターキャストになっている。

 

メモ

柏原寛司さんの脚本作品なので、ルパン三世テレビスペシャルっぽいです。

もっと言えば、ルパン三世の中でも「お宝返却大作戦」っぽいです。

 

アクションも推理も、犯人が持ってる人間性も面白いんだけど、物語の入り方や推理中に起こるトラブルがコナンっぽくないため、違和感のある作品。

 

06年までの登場人物・犯人の中では一番のクズであるため、クズだからこそ共感できる部分と、フィクションとしての魅力が落ちて悪趣味になりがちな作品。

 

11位 天空の難破船 

 ・概要

 怪盗キッド回です。

 

飛行船を舞台に探偵と怪盗が…という話でもあり、それを邪魔するかのようにテロリストが入ってくる話でもあります。

 

・メモ

コナンが怪盗キッドのお腹をまさぐって、キッドがくすぐったがるシーンを見て、

「コナンでも、やおいっぽいことするんだなぁ〜。」

と、別の意味で感慨深くなった作品。

 

トップ10に入れようかどうか悩んだだけのことはあって、面白い。

ただ、ターゲットがいつもより女性向けになっているのか、単に怪盗キッドを主人公に据えたせいか、かなり「変」な作品だから、人は選ぶかも…。

 

やおい描写が嫌いなわけじゃないけど、普段そういう作品でもないコナンでやられるとそのシーンだけ悪目立ちするんだよなぁ…。

僕はどっちかというと、平次×コナンで、平次が攻め・コナンが受け(実際に、ナチュラルな話の流れから平次が「正体バラすぞ」と脅すシーンがあるぐらいだから、そういう関係)だと思ってるせいがあるから違和感があるのもあるかもしれないけど…なんか、キッドとコナンがもっと露骨にそういうシーンにしか見えない感じにやおい営業っぽいことをすることにすごーく違和感があるわけ。

 

あとは、「犯人(テロリスト)の動機が安直すぎて魅力を感じない」のが上位の作品とは違うんだろうなぁ…。

 

コナン的な「殺人事件の面白さ」は、その人間のサガが出るものだから、メッセージやテーマ性がかっこいいところにある。

だから、殺人事件が起こらないどころか、徹頭徹尾カネのことしか考えてない犯人になっちゃうとあんまり犯人に感情移入も愛着も湧かなくなるのよね…。

 

お話やアクションがキッチリしててもぐさっと残るものではなく、もっさりと収まらない違和感が残るのよねぇ…。

 

 

 

…以上です。来週末にでも、ベスト10を作りますので、ご期待ください。

 

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