オバマ氏発言は数分間 平和公園訪問後
【ワシントン会川晴之】米国家安全保障会議(NSC)のクリテンブリンク上級アジア部長は18日、ワシントンで記者会見した。27日午後に予定されているオバマ大統領の広島訪問について「簡素で威厳のある式典」を計画していると表明、オバマ氏が広島平和記念公園などを訪れた後に数分間のメッセージを出す意向だと説明した。大統領が「(広島を)訪問するのにいい時期と感じた」と話したことも明らかにした。
ただ、被爆者との面会など詳しい日程については「まだ全体像が固まっていない」と述べるにとどまった。さらに、広島訪問は日本人犠牲者だけでなく、韓国人や中国人、東南アジアの人々など原爆によって亡くなったすべての人々を追悼する機会となるとの考えを強調した。
またクリテンブリンク氏は、大統領が山口県岩国市にある米軍岩国基地にも立ち寄り、海兵隊員を激励する計画にも触れた。オバマ氏は21日にワシントンからベトナムに向かい、26日から開かれる主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に出席、その後、米大統領として初めて広島を訪問する。