MMDによるスマホVR映像についての経緯説明および謝罪
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MMDによるスマホVR映像についての経緯説明および謝罪

2016-05-20 06:29
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MMD関連の製作者の皆様
VR関連の製作者の皆様
それらの制作物のファンの皆様

 この度は、私の軽率な発言、アンケートをとるようなツイートにより、関わる皆様に置かれまして、多大なご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。
 以後、私は、VR、パノラマ動画に関わることを一切行いません。また、プラネタリウム等、リアルのイベント等に関わる事も、事後処理等を除き、一切差し控えてまいります。

 今回物議を醸すこととなった経緯は、おそらくMMDに触れていない方にとっては非常に分かりづらく、また、MMDに触れている方でもかなり分かりづらいものではないかと考えております。
 突き詰めて言えば私のマナー違反、となるものと思っておりますが、VR技術との対立を煽ったこと、不安を生じさせたことなど、多岐に渡ります。本当に、申し訳ございません。

 その上で、少し長くなってしまいますが、使っている技術の解説と経緯、今回のツイートをするに至った経緯とそのレスポンスの背景などを説明させていただきます。

 これは、「私の事情を分かって欲しい」「釈明すれば味方になってもらえる」などという傲慢な気持ちではなく、ただ情報不足から不要な誤解が生じることを避けるためのものです。
 言い換えると、本件を批判する人が批判されていることを、非常に心苦しく思っていますため、どうか控えていただきたい、ということになります。

 また、本件に対しては「事情が良くわからない」という意見がおそらく最も多く、経緯を説明・解説しないと、なぜ私が謝罪しているのか、何に対して謝罪をしているのかということが伝わらず、さらに批判を招くと思っております。

 出来る限り経緯は詳細に記して参りますが、分かりづらい部分、不明な部分があればコメントをいただければ幸いです。




1. VRとは

 VR(バーチャルリアリティ)とは、狭義には、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を用いて、体感性を伴った上で、360度見まわせるような仕組みのことで、
昨今では映像やゲームの手法として、普及が始まりつつあります。

 HMDというとあまり言葉として認知されていないと思いますが、商品名として、Oculus Riftだったり、Viveだったり、ハコスコといったものを聞いたことがある人は多いかと思います。

 MMD関連では、何人かのMMDerさんがHMDを購入し、パソコンと一緒にどこかへ持ちだして、オフ会等で他のMMDerさんに見せるような活動をされています。MMDerさんにとって、VRというと、そういった活動をイメージされる方の方が圧倒的に多いかもしれません。




2. VRに用いるアプリケーションについて

 私はVR界隈の人間ではないため、この辺の事情に詳しくなく、今回の件を機に調べたものですので、もし事実誤認があればご指摘いただければ幸いです。

 例えば、Oculus RiftというHMDを用いてMMDモデルを見る手法は、下記の5つがあるようです。

①MMDモデルをUnityに読み込めるようにし、Unityにて表示(MMD4Mecanimの使用
②MikuMikuDance本体と連携するアプリケーションを使用(MikuMikuVRの使用)
③PMD/PMXを読み込めるような独自アプリケーションを使用(MocuMocuDanceの使用)
④MikuMikuMoving(MMDの互換ソフト)の表示機能を使用
⑤予めMMDで出力したパノラマ動画を再生(MMEの使用)

 この5つのうち、先述のオフ会等で使用されているのは①が圧倒的に多いようです。また、携わられている方は、MMD外の使用かつリアルイベントでの使用となることから、事前にモデラーさんやモーション職人さんと交渉の上で、使用されていると伺っています。

 ②はMMDのプレビュー画面をHMDで見れる形式に組み替えるようなアプリケーションのようです。
 ③については、昨今の状況を受けて、公開が中止されてしまったようですが、商業的なものというより、ニコニコ技術部的なものだったようです。
 ④は、3年前にMikuMikuMovingに追加された機能です。実は、多くのMMDerさんが既にOculus対応ソフトを持っている、という状況になります。

 ⑤は、今回問題となった点に関連しており、後述いたします。




3. パノラマ映像(360度映像/VR映像)について

 パノラマ映像は、360度、全ての方角の情報を、一つの平面映像に落とし込んだものです。
360度映像、VR映像と呼ばれることもあります。



MikuMikuDance / 樋口優様、MikuMikuEffect / 舞力介入P様、MikuMikuDomeMaster作業中 / Caeru様、kirakira / ビームマンP様、Flocking/針金P様、SSAO / mqdl様、RxWaterLight / Caeru様、SoftPtcl / Caeru様、星風夜MMD / 星風P様、MotionBlur / そぼろ様、SPS式巡音ルカ / SPS様、路地裏X / 〆鯖様、イワシ / ラテ様、Pelagic fish モーション / srs様、Pelagic fish 振付 / NuR様


 例えば上記のような、歪んだ形の映像となります。

 歪んでいるというよりは、展開されている、という表現のほうが正しいかもしれません。
例えば、地球は丸いけれど、それを世界地図に書くときには平面図になっています。それと同じ原理で、カメラの位置から見える360度の世界を、平面に落とし込んでいるものです。この技法はEquirectangularと呼ばれます。

 こうした映像は、MMDにおいては、Caeru様制作のMMEである「Panorama」エフェクトおよび、「MikuMikuDomeMaster作業中」エフェクトにて制作が可能となっています。
(※「MikuMikuDomeMaster作業中」エフェクトは、プラネタリウム/ドームスクリーン映像出力エフェクトである「MikuMikuDomeMaster」エフェクトに「Panorama」エフェクトの機能を追加した複合エフェクトであり、従来の「MikuMikuDomeMaster」エフェクトではパノラマ映像は制作出来ません。また、「MikuMikuDomeMaster作業中」で上記のような単純なパノラマ映像を作る場合、予めエフェクトファイルのsubフォルダ内にあるMakeCubesUtils.incの「#define SUPPORT_PARALLAX」を0に書き換える必要があります。)

 2015年3月、YouTubeがこうしたパノラマ動画のアップロードに対応しました。一部のブラウザを除き、PC上でWebブラウザで見たときに、グリグリと画面を動かせる状態になりました。
 また、スマホのYouTube公式アプリにてパノラマ動画を再生すると、スマホの傾きに応じて映像も傾くという機能が追加されました。

 さらに2015年11月にはYouTubeは「Cardboard」に対応しました。



4. 「Cardboard」と視差付パノラマ映像について

 CardboardというのはGoogle社が提唱しているHMDで、ダンボールにレンズをくっつけたようなものに、スマホを装着するものです。1000円から3000円くらいで販売されていますし、昨今、雑誌等の付録として付いてくることも多いようです。

 YouTubeアプリでCardboardボタン(メガネのようなマーク)を押すと、3. で説明したようなパノラマ動画を、Cardboardで見やすいような形式に補正されます。

 さらに、左目と右目で別の映像を見せる、ということも可能になりました。





 上記の画面では、上下で微妙に映像が違うのが伝わりますでしょうか。このように、左目用の映像と右目用の映像を上下に配置し、スマホ上で再生すると、視差を持った、立体的な映像として見ることが出来ます。

 この映像はCaeru様の「MikuMikuDomeMaster作業中」エフェクトで制作することができ、下記動画にて使用法を解説しています。




 私は視差付パノラマ映像の作例として、YouTubeに幾つかの動画をアップしておりますが、代表例は下記になります。

【MMD-VR】SPS式巡音ルカでPelagic fish【360度パノラマ立体視】 2Kバージョン

 これらのアップに関し、私は、普通にMMD動画をアップするのとおなじ感覚で、モーション・モデル・エフェクト・楽曲の作者様に個別に許可を取っておりませんでした。(なお、楽曲の作者様に許可を取らない事が多いMMDerの慣習に関しては、「MAD動画の延長線」との文脈ではある、と思いますが、これは本件とは別の議論であるため、ここではこれ以上の言及を避けさせてください。)

 その上で、私は下記のようなアンケートをTwitterに投稿しました。




 今回、アンケートで伺いたかったのは、「このエフェクトを使用した動画を、使用しているモデル・モーションの製作者さんに連絡せずにYouTubeにアップすることはマナー違反となるか(ただし、元々YouTubeへのアップを禁じているモデルやモーションを除く)」ということになります。

 結果として非常に意見が割れておりますが、これは割合で見るべきものではなく、そのバックグラウンドにはモデラーさんやモーション職人さんの個々の事情があり、またそうした方々の事情を慮る方々により、投票していただいたものと思います。不躾な質問にお答えいただきましたことに、心よりお礼申し上げます。

 アンケートの質問の意図の解釈も様々だったようですし、内容がよくわからないが故にNGとした方も多くいらっしゃいます。私の説明不足が招いたことであり、心よりお詫びいたします。
 もちろん割合に関しては、私としては心情的には辛い部分がありますが、それよりも、一つ一つの投じて頂いた意見として、それぞれを尊重すべきかと思います。




5. アンケート後にMMDerの皆様から頂いた意見と、それに対する考え

 アンケート投票に併せて、多くの意見、ご指摘、お叱りを頂きました。不快に思われた方やご迷惑をお掛けしてしまった方に、深くお詫び申し上げます。

 肯定的な意見としては、「これはMMEであり、MMEを用いてMMDから出力した映像をYouTubeにアップするのは通常の動画投稿の範疇ではないか」との旨が多かったように思います。


 否定的な意見としては、様々のように思います。代表例として、4つ紹介します。

 まず一つ目に、「通常の動画投稿として想定されている範疇を超えるのではないか」という意見が複数見られました。このMMEはあまりに特殊性が強く、MMDで出力するものであっても、モデラーさんやモーション職人さんはこのようなMMEは想定していないものであるから、個別の問い合わせが必要であろう、という意見でした。これは非常に妥当性が高いように思います。

 MMDおよびMMEは、「今週の技術革新」タグが流行していた過日に比べれば、様々なブラッシュアップが頻繁に行われているものではなく、ある程度形態として固定化されてきていると思います(もちろん、実際には色んな進化があるのですが)。現在MMDに触れている方が、新しい技術に対し想定外と考えるのは正しい思考であり、個別にモデラーさんやモーション職人さんがOK/NGを判断すべきものであるという意見でした。

 その上で問題となってしまうのは、MMEを個別にNGとする利用規約を書いているMMDerさんは極めて少なく、また、現状において「MikuMikuDomeMaster作業中」「Panorama」エフェクトはあまり知名度が高いエフェクトではないため、本来パノラマ映像への利用はNGとしたいMMDerさんの配布物を、誤ってパノラマ映像に使ってしまう事例が生じる可能性があるということです。本件には肯定的な意見も多く寄せられているからこそ、状況は非常に難しいと考えています。
 ただ、これに関しては、配布物を作っておられるMMDerさんが、各々の配布物の利用規約に示していただくしか解決法がないような気がしています。


 次に寄せられたのは「こうした映像は、オフ会等で集まってみんなで見ることを想定したものであるから、個別の交渉は行われるべきものである」という意見でした。この指摘は全く想定外で、非常に難しいと感じました。
 VR体験といえば、関わる機材は軒並み高価であり、また普及率も極めて低いことから、現状では、所持している人がオフ会等でほかの人に見せるという形式が非常に多いため、確かにその通りの印象を生じうると思います。
 加えて、リアルイベントにてMMD映像をポリッドスクリーン等に投影する際、お借りするモデルやモーションの配布者さんにお声がけして、許可を頂くのがマナーであると思います。(これは最近、某ミクライブにて別途問題となったものと思います。)

 ただ、本件は再生手段がスマホであり、ガラケー派の方を除いて、多くの人が所持しているツールです。集合してまで鑑賞会をやるよりも各自が自宅で見たほうが良いのでは無いか、というのが私個人としての考え方であり、むしろ私はそれ以外を想定していませんでした。

 その上で、集合して鑑賞会をやる、という流れは、確かにありうると思いました。ただ、その会が、Unityのような外部ツールを使ったものでもなく、不特定多数に見せるわけでもないことから、「オフ会で、ネット上にあがっているMMD動画を見せ合う」以上の意味を持ちうるか、というのは極めて判断が難しいところだと思います。
 また、そもそも「オフ会で、ネット上にあがっているMMD動画を見せ合う」行為が、ダメかどうかという議論もあるかと思います。ダメかどうか以前に、防げるかどうかという議論もあるかと思います。
 これもやはり、配布物の利用規約で制限されるしか無いのではないか、と思います。


 3つ目に、「そのパノラマ映像の用途がどのようなものであるか説明することなしに、モデルやモーションを使うべきではない」との意見も頂きました。前述のご指摘とも被りますが、YouTubeにアップする時点で、個人で楽しむためのものか、イベントで使うためのものかがはっきり示されるべきであり、そのためには必ず各配布者に連絡しなければならない、という意見でした。
 これについても、そもそも個人用以外で使われるということが私としては想定外でした。ただ、つまり危惧されているのは「このエフェクトを使用して作られたパノラマ映像を、身内だけではない不特定多数を対象としたリアルイベントに利用する人が出てくる可能性があること」でした。これを心配されるのであれば、確かにNGとする理由として最も妥当性があるように思いました。
 投稿したMMD動画は、通常の平面的な動画であれば、リアルのイベントに使われる価値を持ちえませんが、このパノラマ映像の形であれば十分にイベントに使えると判断された、ということかと思います。そしてリアルのイベントは、特に版権系モデル等を使用された場合などに大きく問題が生じるので、連絡なしにアップするのは危険だ、ということのようです。これにはとても納得しました。
 「意図しない使われ方をされるかもしれない状況があるのなら、それを遠ざける」というのは、配布物を持つMMDerさんが当然持ちうる権利だと思います。

 ただ、その上で、そもそもこのパノラマ映像が、イベントで使うことが出来るレベルの技術かというと、実はスマホの性能や、動画のfpsや解像度の問題で、非常に難しいと思う、というのが私の意見です。ましてや、自宅で自分のスマホで見れるようなものによって、イベントに集客効果を生じ得る可能性は極めて低いのではないかと考えています。なので、小規模オフ会の範疇を超えるような、不特定多数を集客するようなイベントを実施するのは、どう考えても難しいような気がします。ただ、これは私個人の感想であり、何とも言えません。



 最後に、謝罪文でこれを紹介するのは些か不適切であることを承知の上ですが、「見せようとしていないのに、パンツ覗いたりする人が出てくるだろう」という意見がありました。
 こうしたパノラマ映像の視聴する際、確かに視聴者は視点を動かすことができます。ただしそれはカメラ回転だけであり、カメラ位置の移動はできません。要するに、パノラマ映像の製作者がモデルの足元あたりにカメラ位置を設定しないかぎり、視聴者が自分の意思でモデルの足元に移動することはできません。つまり、動画製作者がモデルのパンツを見せないようにカメラ位置を設定していれば、パンツが見えることはありません。

 MMDerは、ダンスモーションを流し込んだ時、モデルがパンチラしてるカットは、それを映さないようにカメラの視野角を狭めたり、俯瞰~目高構図にするなどして、映らないようにすることが多いと思います。一方、パノラマ映像だと常に視野角360度となるので、パンチラを見せないようにするには、もしかしたら通常の動画よりはほんの少し気を使うかもしれません。
 その上で、パノラマ映像へのモデル使用がパンチラを助長するか、というのは、即ち「モデルの作者が意図した映像描写が行われるか」ということかと思います。冗談のように見えて、実は非常に的を射た指摘であるように思えます。意図しない形で描写されることを拒む権利は確実にあると思います。

 それぞれがそれぞれに、尊重されるべき意見だと思います。




6. アンケートの意図

 そもそも私は「これはVRと名のつくものであるが、個人向けであり、そうした動画をアップするのにも許可がいるのか否か」という点を伺いたく、アンケートを取ったつもりでした。
 その上で、間違いなく否定意見が出ることを予想しておりました。個人向けであるのに、VRというだけで、こうしたパノラマ映像が否定されるのであれば、それはMMDerさんが「VRアレルギー」を起こしているのではないか、という主張がしたかったように思います。
 さらにその上で、こういうことは今はNGでも将来OKとなったり、その逆もありえるだろうと思っているので、「今はこんな感じだけど、将来どうなるかはわかんないし、人それぞれだし、風の流れみたいなものよね
」的なことを、多分言いたかったんだと思います。
 意見なんて人それぞれなわけで、事態は常に流動的で、それはちょっと怖いけれど、そういうものよね、と少しぼやいてみたかったくらいの、非常に軽率なツイートでした。


 …そんなレベルのアンケート・ツイートだったのかと、失望と怒りを感じられるものと思います。正直
こんなに拡散され、物議を醸すとは想定しておりませんでした。本当に軽率でした。大変申し訳ございませんでした。

 こういうことを聞くタイミングとしては最悪である、とのご指摘を数多く頂いております。MMDerさんがIJIROの件や、ミクライブの件、その他の各種問題が積み重なっている中で、心労が積み重なっている中で、このようなツイートをすることは、心労の種を増やすものであり、ツイートを見た多くの方にとって耐え難いものであったと思います。心より反省しております。大変申し訳ございません。

 また、聞き方が悪い、とご指摘を受けました。「これオレは悪くないけど、悪いと思ってる奴居るの?」と煽って聞いているようなものであるとのご指摘がありました。これは表現の問題ではありますが、確かにそのとおりであり、反感を買うのは当然だと思いました。大変申し訳なく、心よりお詫びいたします。

 なお、MMDerとVR界隈の回答欄を分けたのは、2つの界隈の対立を招こうという意図では全くなく、もしOKと回答する人が多かった場合、MMDerさんから「VR界隈の人がいいと言っているだけで、MMDerとしてはNGだ」という意見が来るものと思ったためです。
 これは結果から言えば、このアンケートを取るにしても、MMDerにだけ聞けばよい内容だったので、VR界隈の回答欄は設けなくてよかったのではないか、と思います。これに関してもお詫び申し上げます。

 また、「~~界隈」という表現も、本来個別に様々な意見を持っているであろう方々を、ひとくくりにすることで、状況を見えづらくするものでした。申し訳ございませんでした。




7. 私個人への批判について

 散見された意見のうち、一定数存在していたのが、私個人への批判や警戒、疑問視する声でした。これは致し方無いと思う部分と、単純に誤解されていると思われる部分がありましたので、記しておきます。

 私はMMDを金儲けに使おうとするような意図を持っておりませんが、Twitterのプロフィール文に「ドーム映像関連の仕事の際はUyratsと名乗っています」と書いていたので、いかにもVRで商業的なことをする人間であるような印象を与えてしまったかもしれません。

 私は「ニコニコプラネタリウム部」というサークルに所属しており、その活動としてMMDによるプラネタリウム(ドーム)向け作品を制作し、ニコニコ超会議などで出展に携わったことがあります。映像を作る際には、サークル内部での実験投影を除き、公のイベント出展では(Readmeにて連絡不要としている一部の方を除き)全ての製作者さんに個別交渉し、使用の許諾を得てきました。また、超会議出展においても、遠方のメンバーの宿泊費や機材の運搬費等を除き、無報酬にて実施されていました。
 なお、ニコニコプラネタリウム部においては、私は声が大きいだけの末端の部員に過ぎず、運営に携わったり、代表として活動したことはありません。

 ただ、過去に一度だけ、超会議の映像を見てくださった方から個人的に依頼を受け、映像の一部にMMDを使用した商業的なプラネタリウム向け映像の制作を行い、報酬を得たことがあります。なお、MMDで儲けるのは個人の心情として嫌だったので、「報酬を~円とし、その中から必要経費を捻出すること」という契約内容にしてもらい、報酬の約75%を制作をお手伝いいただいた方々に謝礼として渡し、約40%を実写ロケ地や打ち合わせ場所までの交通費として使用しました。

 確かにプラネタリウム映像は、パノラマ映像に変換して、YouTubeのスマホVRで見ることが出来ます。私は実際にそういう動画もアップしていますので、プラネタリウム系とスマホVR系は関連してはいます。しかも今回のアンケートを取る前に、ちょうどプラネタリウムの話もしていました。
 ですが、今回のアンケートとプラネタリウムは全く別の話です。
 どうやらプラネタリウムの話と混同されて、「MMDで作った動画をプラネタリウムで上映する際には、モデルやモーションの製作者様に連絡が必要か否か」という設問と勘違いされた事例が存在していたようです。
 これは私の説明不足が原因であります。申し訳ございません。

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 また、それとは別件として、先月、某ミクライブがモデル・モーションの無断利用で炎上していた際、私はライブ主催者のことを部分的に擁護し、Twitterでツイートしたり、ブロマガ記事にまとめたりしました(現在はツイートや記事は削除しています)。
 内容は「著作権法第38条やPCLの範疇である限りは、MMDのモデルやモーションについて、無断で使用してリアルイベントに使うのは、合法性を持つのは確かではあるし、許諾とりの連絡が大変であるということは十分理解する。」理解するけど、それでもしっかり許諾を取るのがマナーであるし、トラブル回避に繋がるものであるし、そのほうが楽しい」というものでした。
 以前この発言をしたことが、今回のアンケートに影響したところがあったようです。上記の発言に関して不快に思われた方に、改めて深くお詫び申し上げます。




8. MMDによるパノラマ映像の是非について

 謝罪文にこのようなことを書くのは、お叱りを受けることを覚悟しておりますが、僕は、Caeru様が作られた「MikuMikuDomeMaster作業中」エフェクトのことを、他の配布物の規約に重大な影響を与えうるほどの、近年まれに見るような凄まじい技術革新であると考えております。他のMMDerの皆様にも、できればそう捉えて頂けたら嬉しいと思っています

 面倒事と思わないでいただきたいと、MMDから産まれた一つの新しい楽しみ方だと、そう感じていただきたいと、今も思っております。その楽しみ自体は、否定されるべきではないと思っております。

 その上で、モデルやモーションを配布をしてらっしゃる方の中で、不要なトラブルを避けるため、パノラマ映像に組み込まれたくないという方は、やはりそのように規約を書き加えるべきではないかと思います。
 「規約で書いていないことを勝手にOKとしない」のはMMD配布物に対する最低限のマナーであり、当然のことだと思うのですが、このパノラマ動画というのは「従来のMMD動画の範疇かどうか」が非常に分かりづらく、OKと思う人もNGと思う人も、それぞれ多くいるということがアンケートから判明しております。

 また、パノラマ動画を作ってみたいと思われるMMDerさんが私以外にもおられて、本件のアンケートののち、何名かの方が実際に作られたようです。

 なのでこれは、MMDerさんが意図しないリアルイベント等から配布物を守るという事以上に、MMDer同士で不要な諍いがおきてしまうことを避ける目的で、設定すべきかと思います。

 なお、パノラマ映像に関して規約に書く場合、書き方としては、「パノラマ映像への使用禁止」と書くべきと思います。

 「YouTubeへのアップ禁止」をしても、おそらく近い将来、ニコ動はパノラマ映像に対応すると思われます。というより、実は限定的ながらも既に一部対応されています。
 「パノラマ映像を作るようなエフェクトの使用禁止」をしても、他の手法でパノラマ映像が作れてしまうという問題があります。具体的に言うと、AVIUTLのプラグイン等で製作可能です。(もっとも、パノラマ系エフェクトを禁止されているモデルなのにパノラマ映像を作ろうとする人がいたら、それはちょっとダメだろ…としか言いようがありませんが。)
 「使用した映像をリアルイベントで他者へ見せる行為の禁止」だと、製作者が他者へ見せる行為は禁止できるかもしれませんが、パノラマ映像を見た視聴者が他の視聴者に見せる行為を防ぐことができません。

 パノラマ映像という分野自体はOKとするべきだという意見は、私としては持ち続けており、そこに関して訂正や謝罪を致すものではありません。
 ただ、NGとする方の立場は最大限配慮されるべきであり、そういった方への配慮が足りていなかったことを、心より謝罪いたします。大変申し訳ございません。




9. 本件に関するお詫び

 以上の経緯を述べた上で、「MikuMikuDomeMaster作業中」「Panorama」エフェクトの製作者であるCaeru様に対し、配慮を欠いていたことをまず深くお詫び申し上げます。こんなことに巻き込んでしまい、本当に申し訳ございません。

 私の不用意かつ情報不足なツイートにより、MMDerさんに不安を生じさせたことについてお詫びします。大変申し訳ございませんでした。

 また、VRを扱う人にとって、MMDを扱う人が閉鎖的であると批判されることを、結果的に陽動してしまい、MMDerさんに不快な思いをさせてしまったことをお詫び申し上げます。
 
 VRとMMDを繋ぐべく真面目に丁寧な活動をされてきた方々にお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

 本件とは何の関係も無いのに、議論上になぜか上がってしまったプラネタリウム関係の方々に深くお詫び申し上げます。

 Staryu




 最後に、これはうまく伝わるかわからないのですが、

 僕はエフェクトが大好きなMMDerです。
 モデラーさんが愛が込めて作った子を守りたいと思う気持ちと、モーション職人さんが魂を削って精製した結晶を守りたいと思う気持ちは痛いくらいにわかるので、エフェクト職人さんが真心込めて織り上げたものもまた、やはり同じくらい大切に守られてほしいと思うのです。
 そう思っていながら、そのことを一瞬忘れたことが私の最大の過失です。
 大変、申し訳ございませんでした。

 長文、乱文、失礼致しました。

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