転居しました。2年振りに住民票を異動させます。外国人移住者とゴミ問題の烙印を押されちゃった江戸川区から離れます。確定申告を済ませてからの転出だから、僕は地元の1人分としてカウントされている事に免じて許して欲しい。
住んでいたところは嫌いじゃないけれど、正直な気持ちとしては、あまり好きじゃなかった。東京で仕事が決まって千葉の実家からとにかく離れなければと出てきた街で、なんだかんだ言ってクルマがなきゃ生活できない感じで、ザ・漁師町的な歴史のある街だけど、大きい観覧車以外に他には特に何もないしマグロは全滅するし、潮風で夏は無駄に蒸し暑いのに冬はかなり寒いし、暖かくなると公園でインド人達が酒を飲みながら大騒ぎする民度の低さだし、吉野家で飯食ってるだけでパトカー呼ぶ羽目になったりした。
ちなみに前は中葛西にあるデザイナーズマンション。ぶっ壊れたビルトインエアコンが天井からぶら下がっていたりしてバブルの名残りを感じさせた。東西線の駅徒歩3分という超絶立地で、部屋の半分をSOHOの友人に貸していたりしたがそれでも家賃は12万円。ホント良く借りていたと思う。壁が打ちっぱなしかと思って内見したら全部クロスだったというエピソードがある。
複数の不動産屋にメールで連絡し新着物件情報をsubscribeして、内見をどんどんこなすという、よく聞くやり方が無難だと感じたがとにかく時間がねえ、次の賃貸は不動産屋と内見に行ったマンションの管理会社をインターネットで特定して直接訪ねた。ただ一緒に部屋を見て回るだけで仲介手数料を取られるのは実にバカバカしい。コンビニでプリントしたマイソク(物件詳細)を持込み、帳尻に桁を増やした預金通帳を机に叩きつけて一点張り、保証会社利用なし、家賃は交渉の余地なし、暴力団関係者と疑われること30分、めでたく契約。
引っ越しの段取り
物件が決まったのが3月の中旬といういかにもデスな期間であったため、相応に引越し料金が高騰することを覚悟しながら引っ越し一括見積もりサイトに情報をブチ込む。この際営業電話だかなんでも構わないので同じ時間に複数の業者が部屋にブッキングするようにセッティングをし戦わせることにした。鬼である。
住環境については期待と不安が両方あり
先に不安の方を述べるなら周りが独居老人しか住んでいないということ、この部屋だけがなぜかフローリングにリフォームされているということ、勘の良い人ならお気づきだろう。しかしまだ霊的現象は体験できていない。良い点、まず、居住地の立地条件が非常に良かった。元住吉の閑静な住宅街に立地しているのでめちゃ静か、たまに部屋の中からコオロギみたいな音が聞こえる。虫が入ってくる。公園も近くにある。車両基地が近いので電車の音もかすかに聞こえてきますが、街が活動している事が伝わってくるので、むしろ風情がある。徒歩3分程度で行ける駅前商店街があらゆる生活事情を解消し、なおかつ渋谷まで15分で移動できるという立地である。
デザイナー業で夜遅くに帰ってくるし、会社かネットカフェかみたいな状況から逃げるため、そして帰って寝るだけという用途から初期費用は安く済ませたかった。築年数のわりにトイレとシャワールームは新設され、リフォーム会社が全てやってくれていた。キッチンは都市ガスでガスコンロもを買ったり増やしたりしなくて済む。僕が買ったものといえば、IKEAのLED電球とシェードくらいである。あとはNUROの2Gbpsのインターネットを引いたりした。工事が2回必要だったり、詐欺くさい代理店を通すのが面倒だったりするけれどフレッツだろうがソフトバンクだろうが手間は同じなので速いものを選んだ。確かにめちゃ速い。物質としては存在しないサービスや利便性といった価値ある物には、出し惜しみなくお金をガンガン支払っていこうと思っている。
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防犯にかなり問題有り
カギを受け取り洗濯機置き場の奥行きだとか、テレビの置き場所をメジャーで測りながら帰ろうとした時、玄関ドアの異変に気づいた。よく公衆便所で見るタイプのカギだ。ちなみに円筒錠というらしい。外出する際は真ん中を押してから外側から閉めなければならないのでうっかりするとインキーしてしまう危険性と、自宅の防犯事情を言っていいのか分からないが、実は先日、力任せにドアノブにパンチを入れたらカギが開いたりしてしまった。何だかその事実で一気にテンション下がった。さらに客観的に25歳にもなる男が部屋で『うおおお・・・』と狼狽するシーンが悲壮感漂う。ボロアパートにSECOMを入れるのもホント馬鹿らしいのであわてて家財保険には入っておいた。
ついでに言うとトイレのカギも変。
散らかりまくっているが、住んでみた肌感覚としてはわりと悪くない。部屋も2部屋ブチ抜き28平米という広さがあって余裕がある。ちなみに手前にIKEAの210cm幅のデスクとimacを置いてあるがそれでも余裕がある。当たり前だけど、家賃は高ければ高いほど良い部屋だ。その中で、自分に出せる上限を設定したうえで、欲求を満たすもっともコスパのいいラインを探ることになるだろう。「衣・食・住」この手の(贅沢品)買い物では、自分に釣り合わないものをものを選んでしまうことが一番最悪であることはいうまでもない。引っ越しは楽しい、不動産屋の前ででうろうろしていると、お店の人が色々と案内してくれるが、注意しないと魅惑のセールストークに流されて自分が住みたかったものと違うものなりかねないので注意して欲しい。
ミニマリストを礼賛する気も、金が無いわけでもないし、気がついたらデメリットの部分にしんどさが表出してますけど、それを相殺してもボロアパートに住んでよかったとおもっています。たとえデスロードでも屋根がある世界はちゃんと人が住める場所だと感じます。「人呼べないじゃん」みたいなこと言われるんですが、壁が薄すぎてそもそも騒げないし。今は稼いだ金を何も考えずに使えたら幸せだよなーとそんなことを虫みたいに考えて生きて、頭使わずに高級車にギャル女子大生を乗っけて湾岸走ったあとで意味深なシャワーみたいな。そうして限界デザイナーである僕はタワーマンションに愛人を囲える日を夢見て頑張るしかないのだ。
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