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 沖縄県うるま市の女性会社員(20)が遺体で見つかり、米軍属が死体遺棄容疑で逮捕された事件で21日、被害女性のふるさと同県名護市で告別式が執り行われた。参列者によると、集まった親族や友人ら約800人を前に、父親は「娘のことを忘れないでください」と語った。女性と同世代の若者が多く参列し、会場は最後まですすり泣く声に包まれた。

 告別式には、同県の翁長雄志(おながたけし)知事や中谷元(げん)防衛相、島尻安伊子(あいこ)沖縄・北方相も参列。女性と高校の同級生という名護市の男性会社員(20)は閣僚らに対し、「基地があるからこんなことになった。この悲しみを少しでも(自分のこととして)考えてほしい」と訴えた。

 告別式に先立つ21日午前には、同市内の家族宅で出棺式が執り行われた。亡くなった女性の名前を呼ぶ声が響く中、沈痛な面持ちの家族や友人らが棺を運び出し、火葬場に行く霊柩(れいきゅう)車に乗せた。沖縄では、告別式の前に火葬することが多い。