木村司
2016年5月21日16時13分
「被害者が私だったかもしれない」。沖縄県うるま市の女性会社員(20)が遺体で発見され、元米兵の男が死体遺棄容疑で逮捕された事件。同じうるま市に住む女子大学生が、21年前の少女暴行事件を機に結成された市民団体と行動をともにし、声を上げることを決意した。
「私も夜、歩きに行く。被害者が家族だったかもしれない。大切な人や友人だったかもしれない」。20日、県庁。名桜大4年の玉城(たまき)愛さん(21)は目にいっぱいの涙をためて、ゆっくりと訴えた。こうも語った。「私の考えをはるかに超えた怒りや悲しみを、沖縄で生きてきた人たちはとても強く感じていると思う」
隣には、「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の高里鈴代さん(76)ら、1995年9月に起きた米兵による少女暴行事件を機に結成された市民団体のメンバーが並んだ。高里さんらは当時、同じ県庁で抗議の意思を表明。直後の県民大会のうねりの中心になった。事件から20年余り、若い世代が抗議の輪に加わった。
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朝日新聞社会部
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