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春野ユリ春野ユリ  - ,,,  10:00 PM

大切な人との絆を深める方法「インテンショナル・ダイアログ」

大切な人との絆を深める方法「インテンショナル・ダイアログ」

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zen habits:何カ月か前に、私は妻のエヴァと一緒にインテンショナル・ダイアログ(意識的対話)と呼ばれるものを毎日実践し始めました。話しにくいことをお互いにもっとうまく話せるようになれたらと思ってのことです。

エヴァと私は素晴らしい結婚生活を送っており、お互いに深く愛し合っています。でも、どの夫婦もそうだと思いますが、私たちも時にはフラストレーションを感じたり相手から傷つけられたりすることもありますし、相手が自分の話をちっとも聞いてくれていないと感じることもあります。

夫婦関係のような長い関係を誰かと築いている人なら、私が言おうとしていることはきっとわかるはずです。実際、これと同じ対人関係力学はかなり親密な長年の友人や家族関係にもあてはまります。話しにくい内容の会話をするときは、とても神経を使うものです。

しかし、私の場合は、数カ月前に人間関係のコーチとして有名なJohn Wineland氏と話すことによりシンプルにして奥の深いことを学んだ結果、状況が大々的に変わりました。

ほとんどの夫婦が守れていない基本原則があります。それは「パートナーをつらい気持ちにさせない」ということです。

ちょっとそのことを考えてみてください。私たちは口論になると、原則として相手に落ち度を認めさせようとしてしまいます。「もちろんだよ。でも、実のところは...」などと言っては、相手の物の見方や行動が何もかも間違っている理由をとうとうと説明したくなります。相手を批判するということは、相手が悪いと言っているのと同じことです。

そんな気持ちにさせられたい人がいるでしょうか。信頼していたパートナーに責められると特に傷つきます。でも、一般的な夫婦なら、こんなことは日常茶飯事かもしれません。

それでは、インテンショナル・ダイアログはどのようにこれを改善するのでしょうか? インテンショナル・ダイアログを実践すれば、パートナーに「あなたは悪くない」と伝えられるようになり、自分でも相手は悪くないと本気で信じられるようになるのです。さらに、「あなたの抱く感情は正当なものだ」と相手に伝えられるようになります。


インテンショナル・ダイアログの手順


私はこのプロセスの専門家ではありませんが、私たち夫婦が実践していることをご紹介したいと思います。


1. 2人のうちの片方を「送り手」、もう片方を「受け手」にする

2人のうちのどちらかがフラストレーションを感じたら、相手にインテンショナル・ダイアログをしてくれるようにお願いしましょう。頼まれた側は、そのとき忙しければ、後で忙しくないときにさせて欲しいと言うことができますが、頼まれてから24時間以内に実行しなければいけません。片方がインテンショナル・ダイアログを必要とするときは2人でこのプロセスを必ず行うことように取り決めることです。このように役割をはっきり分けるのは良いことです。理由は、夫婦関係や家族関係などの関係性に関わる話し合いをするときは、両者とも自分の話を聞いてもらい理解してもらう側になりたがり、相手の話に耳を傾け理解しようとはしないからです。


2. 自分の役割の準備をする

送り手は、まず自分の抱えているフラストレーションを相手に正確に伝える方法に気を配りましょう。受け手は送り手の話を聞いて共感することに全力を尽くし、問題が何であろうと自分の考えは横に置いておきましょう。そうすれば相手の側に立って話を聞けます。これを実行するのは難易度が高いかもしれません。


3. 送り手は心の内を打ち明け、受け手は傾聴する

対話が始まったら、送り手は自分が何にフラストレーションを感じているか、あるいは、何に傷ついているかを伝えます。「あなたがこれをしたとき、私はこう感じた」のように言うのが良いでしょう。次に、送り手の経験や考えを共有する努力を続けます。受け手はただただ傾聴して、心を開いてパートナーの言うことを本気で理解しようと努めます。そのとき受け手が自分の考えを説明しようとしてはダメです。「ちょっと! 僕は単に○○しようとしただけだよ!」などと自分の意見を言ってしまうと、傾聴の邪魔になりますから、今それは横に置いておかなければいけないと気づかなければいけません。


4. 受け手は送り手の言うことを正確に再現して確認する

送り手が話し終わったら、受け手は送り手が言ったことを送り手が使った言葉をそのまま使って正確に再現しようとしなければいけません。そうです。相手が言ったことをそのまま復唱して、自分の言葉に置き換えたり解釈を加えたりしないということです。送り手が言ったことを正しく受け取るようにしましょう。そうすれば、送り手は自分の話を聞いてもらったと感じることができますし、受け手が誤解や曲解をしている点も明らかになります。送り手に言いたいことがたくさんあるときは、何回かに分けてしたほうが良いかもしれません。そのほうが、送り手が最初に言ったことを受け手が再現してから次の話に移れるからです。受け手が送り手のメッセージを送り手に送り返すとき、「正しく理解できていたかな?」と必ず最後に言いましょう(それに対して送り手は「はい」と答えるはずです)。そして、「ほかに何かない?」と付け加えましょう。そうすれば送り手は「うん。もう少し言いたいことがあるの」あるいは「いいえ、これで全部よ」と言うことができます。


5. 魔法の言葉は「君の言うことはもっともだ」

送り手が話し終わり、話したことがそのままの言葉で再現されて受け手に理解されたことが確認できたら、今こそ魔法の言葉の出番です。受け手はただ一言「あなたの言うことはもっともだ」と言えばいいのです。この一言こそ、送り手が本当に聞きたい言葉なのです。受け手は送り手に同意する必要はなく、相手がそういう考え方ならそう感じるのもわかると気づけばいいだけです。それがすべてです。相手の考え方を本当に理解しようとしているなら、相手がおかしいわけではないことも、相手がそう感じるのも一理あるとわかるはずです。


6. 受け手が送り手に共感を示す

次に、受け手は「君の言うことはもっともだ」と言い、送り手に共感を示すようにします。

たとえば、「君がそんなふうに感じるのももっともだよ...僕がそれをしたとき君の気持ちは傷ついたんだろうね。もっと僕が味方になって欲しいと思っていたのかもしれないね。だから僕に見捨てられたとか拒否されたような気がして、僕が君の話を聞いていないせいでフラストレーションを感じたのかもしれない。そして、僕が君の立場に耳をかさずに、また愚痴を言っていると責めたときには、僕が君を理解したいと思っていない気がしたり、そんなふうに感じている君を批判していると感じたのかもしれないね。」というふうにです。

これはちょっとした例ですが、主旨は受け手が送り手の立場に立とうとしていて、送り手が体験していることを理解できると本気で示すことです。このステップの最後に受け手は「僕は正しく理解できていたかな?ほかに僕に言って欲しいことはない?」と言います。すると送り手は不足な点を埋めたり、送り手の考え方を正したりすることができます。このステップはこれで終了です!


7. 必要に応じて役割を交換する

この時点で、送り手が自分の話をしっかりきいてもらい理解してもらったと感じられたら、今度は受け手が自分の言い分を話したくなるかもしれません。そのときは役割を交換したいと申し出て、また同じプロセスを最初から繰り返します。


このプロセスをたどる利点


上記のプロセスでは、解決を求めず、ただ理解することに努めている点にお気づきかもしれません。では、問題を解決しないなら、これはどのような役に立つのでしょうか。

エヴァと私は、このプロセスによりすべてが変ったことに気づきました。私たちは相手の考え方を尊重し始めましたし、相手に理解されていると感じるのでフラストレーションがなくなり、2人の間に絆を感じて信頼し合うようになりました。

それはとても奥深いことです。

お互いに相手に対する感じ方が本当に変わりますし、相手との関係性も変わります。それは、2人が信頼し合って一緒に解決策を見つけることができるにしても、必ずしも解決策を必要としないこともあるということです。私たちが本気で求めているのは、相手に理解してもらったと感じることだからです。

メンタルコーチのJohn Wineland氏はこの方法の利点をさらにいくつか紹介しています(以下は彼の言葉をそのまま引用しています)

お互いが心を深く癒し合える存在であることに気づくので、神聖なパートナーシップの感覚が得られる。
夫婦の性生活がすぐに回復することが多い。
愛し合っている夫婦は、安心して何でも共有できると感じられるようになる。安心感と受け入れられているという気持ちが浸透するにつれ、長い間我慢していた欲望さえも打ち明けられるようになる。
相手が自分の話を聞いてくれて尊重してくれるとわかっているので、夫婦間で本当の問題点を話し合えるようになる。
愛し合っている夫婦は相手に対する本物の共感力を発達させることができる。その結果、感情的にもスピリチュアル的にも報われる。


40日間実践してみる


Wineland氏は40日間毎日このインテンショナル・ダイアログをパートナーと実行するように推奨しています。たとえ揉め事がなくても意識的に毎日実践してみるという意味です。

その意図は、ひとたびこのプロセスを習得してお互いに信頼し合えるようになり、このプロセスを一緒にたどることができるようになれば、実際に揉め事が発生したときに実用できる可能性が高くなるからというものです。本当にプロセスを実用する必要が発生するときまでに練習を重ねてうまくできるようになっているはずですしね。

エヴァと私は数週間やりましたが、そのあたりで、次から次へと来客があり2人のスケジュールがかき乱されたので40日間の継続は挫折してしまいました。私たちはもう一度挫折した地点に戻り、このプロセスを使って2人の関係を強化することに決めました。でも、たとえ2、3週間でもそれをやってみるとずいぶん違ってきます。

読者のみなさんも是非このインテンショナル・ダイアログ・プロセスをお試しください。エヴァと私が見つけた絆と信頼をみなさんも見つけられることを願っています。


Relationship Salve: The Practice of Intentional Dialogues | zen habits

Leo Babauta(訳:春野ユリ)
Photo by Roxanna Salceda/Flickr (CC BY-SA 2.0).

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