定年の出来山親方、後進の指導続ける「四股、すり足、若い子育てる」
2016年5月19日15時7分 スポーツ報知
今場所限りで定年となる大相撲の出来山親方(元関脇・出羽の花)が19日、両国国技館で記者会見を行った。今月13日が65歳の誕生日。定年後も再雇用制度を利用し、所属する出羽海部屋で指導を続ける。
日大相撲部を卒業後、1974年に角界入り。力士生活14年、親方生活28年を振り返り出来山親方は「よくここまで来られたなと。感慨深いものがあります」としみじみ語った。
思い出に残るのは82年の春、夏場所。新関脇として臨んだ春場所では2横綱、2大関を破る活躍で、殊勲賞、技能賞をダブル受賞した。翌場所も再び2横綱、2大関を破り11勝4敗の好成績を収めた。大関昇進も視野に入ったが、「大関は荷が重いと思っていた。体重があと10キロでもあれば。増えなかったですね」。125キロと細身ながら、戦い続けた現役時代を振り返った。
今後も出羽海部屋で後進の指導にあたる。「若い子には基本をしっかりですね。四股、すり足そういうのをしっかり指導してね」。精神面では「素直な心ですね。それだけではなくて、やっぱり負けん気の強い、もうひとつ欲を言えば、言い訳をしないような若い子を育てていきたい」と話した。