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【プロ野球】

ヤクルトの山田 13、14号弾でセ界単独トップ

2016年5月21日 紙面から

4回裏無死、ソロを放ちバレンティンに迎えられる山田(右)(北田美和子撮影)

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◇ヤクルト6−3DeNA

 ヤクルトが競り勝った。3−3の8回に山田のこの日2本目となる14号ソロで勝ち越し、代打今浪の適時打で2点を加えた。3連投で好救援のルーキが2勝目。DeNAは連勝が3で止まった。井納は142球の力投も報われず4敗目。

   ◇

 右翼席で東京音頭がこだまし、ツバメ党の傘が踊った。同点の8回、ヤクルト・山田がこの日2本目となる決勝の14号ソロをたたき込む。「(バットの)先っぽだったし、入ると思わなかった」。左翼席最前列に飛び込む一撃に「ファンの声援で伸びてくれた」と感謝した。

 井納は1ボールからフォークを連投してきた。初回に空振り三振を喫した決め球だったが、山田には自信があった。「1回より質が落ちている。イケる!!」。空振り2つで追い込まれ、ファウルで逃げる。ワンバウンドのボールを見逃し、真ん中に入ってきた6球目を仕留めた。

 2点を追う4回にも先頭で13号ソロ。2ボールから真ん中のスライダーを完璧にとらえ、左翼席中段に運んだ。反撃ののろしを上げる一撃にも笑顔はなし。2回の守備で先制点につながる失策を犯していたからだ。「成瀬さんにもチームにも申し訳ない。守れなかったら打つしかないと集中していた」

 チームは前夜、広島で延長サヨナラ負け。嫌な雰囲気を抱えて神宮に戻ってきた。しかも負ければDeNAと入れ替わり、4月10日以来の単独最下位に落ちる崖っぷちの一戦。守備のミスを取り返すどころか、おつりが来る2発に、真中監督は「チームの雰囲気が沈んでいるところで打ってくれた」と最敬礼だ。

 昨季の本塁打王は中日のビシエドを抜き、キング争いの単独トップに。「意識? 何もない。するとしても、もっと終盤」とつれないが、杉村打撃コーチは「バッティングは何も変えていないが、飛距離は伸びている」と太鼓判を押す。力自慢の助っ人たちを抑え、ヤクルトの至宝が連覇&2年連続のキングへ突っ走る。 (小林孝一郎)

 

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