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【プロ野球】

オリックスの金子が通算100勝

2016年5月21日 紙面から

通算100勝を挙げ、Tー岡田(左)とお立ち台に立つオリックス・金子=京セラドーム大阪で(佐藤厚撮影)

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◇オリックス6−4ロッテ

 オリックスが3連勝。金子は7イニングを5安打2失点で通算100勝目となる今季3勝目を挙げた。T−岡田は2回に5号先制ソロを放つと、4−2の7回には6号2ラン。ロッテは終盤の反撃も及ばず、今季2度目の3連敗。

   ◇

 球団史上最少黒星での大台到達だ。オリックス・金子は記念のボールを大事に受け取った。

 「(ウイニングボールは)オフにファンの人にあげるけど、これはというものは置いています。これは家に置いておきます」

 簡単な試合ではなかった。今季2度目の中5日での先発。初回は2四球から2死一、三塁のピンチを迎えるが、角中の中前へ抜けようかという当たりを西野が好捕。6回2死三塁のピンチでは144キロ直球でデスパイネを空振り三振に斬った。ロッテとは今季4度目の対戦。「変化球についてきていたので」と傾向に合わせ、自慢の変化球から直球勝負に切り替えた。7イニング2失点。最後はリリーフ陣の助けを借り3勝目を挙げた。

 「入って来たときのことを考えればできたこと自体が驚きです」

 2004年ドラフトの自由枠で入団したが、右肘を故障して投げられる状態ではなかった。1年間はリハビリが中心の生活。1軍デビューは2年目だった。

 「ケガをしたのが大きかった。ここまで自分の体について考えることもなかったと思う。リハビリすることで対処方法を身につけることができた」。苦しみの中から活路を見いだす−。これこそが金子の真骨頂なのかもしれない。

 100の勝ち星に対して負けはわずかに56。通算で勝率は6割4分を超え、防御率は2点台。完封は20と圧巻の数字が並ぶ。「さらに勝率を上げたい。もっと相手チームに圧倒的な威圧感を与える投手になりたい」。ここは通過点。常に貪欲にさらなる高みを目指す。 (達野淳司)

◆オリックス2人目

 金子が20日・ロッテ戦(京セラドーム)で今季3勝目を挙げ、史上133人目の通算100勝達成。前身球団の阪急を含めた球団在籍100勝以上は金子が12人目。1989年のオリックス創設以降では、星野伸之(133勝)に次いで2人目。

 

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