銃愛好者らでつくる米国有数の圧力団体「全米ライフル協会」(NRA)は20日、大統領選で共和党の指名獲得を確実にした実業家トランプ氏(69)を支持すると発表した。
トランプ氏は、ケンタッキー州で開かれた同協会の総会で演説し、支持を「すばらしく光栄だ」と歓迎。民主党の指名獲得が濃厚なクリントン氏(68)について「最も銃に反対している候補者で、(武器所有の権利を定めた)憲法修正2条を撤廃し、皆さんから銃を取り上げたがっている」と批判した上で、「私は修正2条を大事にする」と約束した。
クリントン氏はツイッターで「あなたは間違っている。米国は年間3万3千人が銃で死亡する現状を日常として受け入れることはできない」と反論し、修正2条は維持しながらも、銃規制を強化する必要性を訴えた。
トランプ氏は選挙戦で、テロが起きるたびに、犠牲者が武装していれば被害規模を小さくできたという趣旨の主張を繰り返し、銃規制に反対の姿勢を強調してきた。全米に約500万人(同協会)の会員を持ち、政治力を誇る同協会の支持を取り付けたことで、本選への弾みとしたい考えだ。(ニューヨーク=金成隆一)
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朝日新聞国際報道部
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