私的流用疑惑の舛添都知事、「第三者」調査は自選で自費で

2016年5月21日6時0分  スポーツ報知
  • 定例会見での舛添都知事の釈明

 政治資金の私的流用疑惑が次々と明るみに出ている舛添要一東京都知事(67)が20日、定例会見に出席した。13日には自身が代表を務めていた政治団体(解散)が収支報告書に計上した費用の一部の訂正、返金を表明し定例会見たが、この日は「第三者の目で公正に厳しく調査してもらう」と弁護士らに調査を依頼する意向であると「第三者―」を45回繰り返し、新疑惑についての説明は一切なし。辞職も「全力で都民のために尽くしたい」と否定した。具体性が皆無の回答に、さらに不信感は増した。

 舛添知事によると、調査を依頼しようとしている「第三者」は、弁護士など政治資金規正法に精通した人物。今週に入ってから人選を始め、現在は複数に依頼をして承諾の返事を待っている状況。「できれば一人ではなく、数人で調べてもらいたいと考えている」という。

 ただ、人選は舛添知事自身によるもの。自分の“味方”を選ぶのでは…という疑念も出てくる。これには「どなたが見ても『この方ならば私寄りだ』と思わないようにしたい」と話したが、今後決定した際に名前を出すかどうかについては「お相手があるので」とした。調査費用については「私自身の問題なので、当然私が払います」と断言した。

 調査の期間や結果の発表、時期については「数年間はさかのぼって調べることになると思うし、もちろんヒアリングにも応じます。調査も2、3か月かかるということではないですし、できるだけ早く発表したい」と明かしたが、調査方法など具体的なことは「仮定の話はできない」「専門家と相談しながら」とはぐらかすばかりだった。

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