韓国は日本と外国人観光客招致合戦を繰り広げているが、2014年11月以降は1年5カ月連続で日本を下回っている。その原因には、テーマパークなどの観光インフラが劣勢なことや円安などが挙げられている。
2014年までは日本よりも韓国に、はるかに多くの外国人観光客が訪れていた。特に2000年代後半からは毎年2けた以上も急激に増えていた中国人観光客が大きな影響を及ぼした。このおかげで韓国には2012年に1114万人の外国人観光客が訪れ、外国人観光客1000万人の大台を日本より先に達成した。
ところが、日本は2014年から本格化した円安をきっかけに韓国を追撃し始めた。外国人観光客にとって、日本への観光旅行費が安くなったのだ。テーマパークやホテルなどのしっかりした観光インフラもこれを後押しした。外国人観光客受け入れのためノービザ対象国を拡大するなど、制度を整備したのも奏功した。これにより、昨年の訪日外国人数は1974万人に急増した。