蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【芸能・社会】美空ひばりさん未発表曲見つかる 29日にCD発売へ2016年5月21日 紙面から
没後27年を迎えた歌手、美空ひばりさんの未発表音源が見つかり、ひばりさんの生誕祭にあたる29日にCDシングルとして発売されることになった。見つかったのは、1976年にレコード発売された「さくらの唄」の別バージョン。ギター伴奏だけによる歌唱で、40年の時をへて、日の目を見ることになった、ひばりさんの貴重な歌声が話題を集めそうだ。 「さくらの唄」は、故三木たかしさんが作曲、なかにし礼さん(77)が作詞した。当時、実兄の多額の借金を背負い込むことになった、なかにしさんが自らの失意の心情をつづった作品だった。なかにしさんのリクエストで三木さんが歌い、70年にレコード発売された。 ヒットに恵まれなかったが、その後、TBSのドラマプロデューサーだった久世光彦さんの企画で作品をモチーフにドラマ化され、主題歌としてあらためて歌うことになったのがひばりさんだった。 ひばりさんは76年5月に、当時赤坂にあった日本コロムビアのスタジオでレコーディング。同7月1日にレコード発売された。発売された「さくらの唄」はギターの伴奏で始まり、ストリングス、そして最後にフルオーケストラ演奏が加わるアレンジになっている。ファンの間では隠れた名曲のひとつとして愛聴されてきた。今回見つかった別バージョンの「さくらの唄」は、ギター伴奏だけのシンプルなアレンジ。ひばりさんの歌声の魅力がより一層引き立っている。 日本コロムビアによると、今月29日の生誕祭にオリジナルの「さくらの唄」を初シングル化して発売する予定だった。担当プロデューサーが制作にあたり、当時のマスターテープを確認したところ、今回の別バージョンの音源があることを見つけたという。29日に発売されるCDには、別バージョンとオリジナルの「さくらの唄」のほか、88年のアルバム「不死鳥」に収録された「われとわが身を眠らす子守唄」などが収録される。 日本コロムビアでは「没後27年を迎えましたが、ひばりさんがのこした未発表音源は、まだまだどこかに眠っている可能性があり、確認作業を急ぎたい」と話している。 ◆なかにし礼さんの話 この曲は借金を返しても返しても大変で、疲れ果てたときに書いた遺言のような歌。死を恐れつつも死に憧れた歌。とても暗い歌だけに、この曲がシングルとして発売されることは素直にうれしい。ひばりのレコーディングに立ち会ったとき、ひばりは本当にうまかった。三木は泣いて歌っていたが、ひばりはにっこり笑いながら歌う。慈愛の笑みで。その方がよく伝わった。 PR情報
|