PC買い替え需要以外の成長戦略を描けないIT業界--IDC分析

ZDNet Japan Staff 2016年05月21日 07時00分

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 IDCJ apanは5月9日、2015年第4四半期(10月~12月)の実績や景気動向などに基づき2016~2020年の国内製品別IT市場予測を発表した。IT業界はPC買い替え需要以外の成長戦略を描けておらず、2020年にはマイナス成長になると予測している。

 2016年の国内IT市場規模は、14兆5683億円、前年比成長率は0.4%減と予測。具体的には、国内ハードウェア市場は6兆1768億円、前年比4.7%減、国内ITサービス市場は5兆5003億円、同2.1%増、国内パッケージソフトウェア市場は2兆8912億円、同4.6%増と予測している。国内IT市場に国内通信サービス市場を加えた国内ICT市場の2016年の市場規模は25兆2670億円、前年比成長率は0.6%減と予測する。

 2016年の国内IT市場は、ソフトウェア(パッケージソフトウェア)市場、ITサービス市場が堅調な伸びを示すものの、エンタープライズネットワーク機器を除くすべてのハードウェア製品市場がマイナス成長となるため、IT市場全体としては、前年比微減と予測する。

 国内IT市場の2015~2020年の年平均成長率(CAGR)は0.8%、国内ICT市場のCAGRはマイナス0.3%と予測。2020年の国内IT市場規模は15兆2413億円、国内ICT市場規模は25兆37億円と予測している。

 2020年は東京五輪開催年であり、景気が上向く期待がもたれているにもかかわらず、同年の国内IT市場は、前年比1.0%減のマイナス成長を予測している。直接の原因は、2020年1月にWindows 7のサポート終了を迎えるため、2019年に更新需要増が予測されているPC市場が、その反動で大幅なマイナス成長となると説明した。

 しかしこれは同時に、経済が上向きであるにもかかわらず、現状のIT戦略の延長上ではPC市場のマイナス成長を上回る第3のプラットフォームに基づく戦略的なIT投資増が期待できないことを意味していると指摘している。


2015~2020年 国内IT市場 前年比成長率予測(IDC提供)
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